2012年6月7日木曜日

チベット・ヘリテイジ・ファンドの新代表、豊さん!

昨年、にゃむしゃんの古民家を修理復活させるのに、一部サポートをしてもらった、チベット・ヘリテイジ・ファンド(THF)の元代表、建築家でもあるアンドレア氏(ドイツ)が今年の1月に急死され、大変ショックを受けていました。この悲しみをどのように綴っていいのかもわからず、ブログでもお知らせすることができませんでした。このNGOの活動自体、そして、貴重なチベットなどの文化遺産が今後どのように守られていくのか、組織の詳しいことまでは知らない私たちは、日本にいながら多くの不安を抱えていました。

4月にラダックに戻ってから、しばらくしてNGOのワーカーたちに町であうことがあり、気になっていたこの話題を持ち出すと、みなショックを受けていて、本当に悲しんでいたのですが、実際に今後、この活動はどうなっていくのだろうと気になるところを聞いてみると・・・、びっくりする答えが帰ってきたのです。なんと、新しいボスが来たから今は大丈夫だ!と言うのです。しかも、あなたと同じ日本人よ!とも。

名前はね、ええと・・・、そう、YUTAKA!ゆたかよ。と言うではありませんか。

その時、私は昨年アンドレアと話していたときに、僕の友達で日本人の友達がいて、一緒にTHFの仕事をチベットなどでしていたんだ、と言っていたのを思い出しました。今度、アドレスを教えるから、ブログなどでTHFを紹介するなら教えてあげてよ、とも言われていたのです。私は、間違いなくそのアンドレアが話していた日本人の友達という方が、ラダックに来たのだと分かりました。THFの新代表が日本人!これまたびっくりなことでした。

その数日語、ようやく私は豊さんにご挨拶できました。レーでTHEが手がけるミュージアムの工事現場で、ワーカーのみなさんのお茶を分けていただき、しばらくの間、お互いの自己紹介やあれこれとお話をしました。なんだか、とっても古い友達に会ったかのような感覚だったのは不思議でした。

後日、忙しい時間を工面していただき、実際にストックにも来ていただきました。昨年、THFのスタッフに図面を起こしてもらったものなどをお見せしながら、今後、この家の何をどうしていくかなど、いろいろと相談させてもらいました。また、すぐ近くにある12~13世紀のものではないかと言われる壁画のチョルテンなどもご案内しました。修理保存について、どんなことができるのかを、いろいろアドバイスいただきました。本当にありがとうございました。


アンドレア氏の素晴らしい功績は、彼が手がけたレーのミュージアムに紹介するコーナーを設けるとの方針を聞き、私は本当に嬉しくなりました。多くの人に、アンドレア氏の素晴らしい仕事を知ってほしいと思います。そして、心からご冥福をお祈りします。

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