2/27、初日。
チャムと言われる仮面舞踊が行われました。ストックゴンパは超満員!
僧侶がこんな仮面を被って舞います。ストックゴンパは、常にいる僧侶は少ないですが、ゲルク派であり、連携している総本山のスピトゥク、レーのサンカール、サブーから僧侶が来ます。
この他、ストックグルツェシュの見所はやはり降りてきた精霊ラーが、そのパワーを皆の前で強く示し、神託を告げることです。憑依したラーはものすごく怖い存在として恐れられていて、ラーが近づいてくると、手を合わせて頭を下げ、まるで高僧にしてもらうように、剣などで少し触れるようにすることで、祝福を得ようとします。
本来、ラーの撮影は禁止されています。禁止どころか、今年も、知らずに撮影してしまった外国人観光客に対し、ラーは持っていた剣でカメラを一撃。見事に壊れてしまったそうです。もちろん、場合によっては、知っていても撮影しようとした外国人観光客に今にも襲うかのように威嚇し、あまりの勢いに観光客は恐れをなして逃げていったこともあります。つまり、ラー自身が撮影することを許さないのです。
それでも、撮影した人は過去にもいたし、今年もモバイルにてそおっ〜と撮っている人もポツポツいました。ストックでは、ラー自身が撮影を許さずに怒りを露わにしますが、隣のマト/マショ村のマト ナグランでの場合は、監視役である村人こそとても厳しく撮影を禁止しますので、ストックのそれは若干、ゆるい?と言えるのかもしれません。
そんな中、私たちも少々は撮影しました。ただ、ネット上でのUPはやはり控えることにしたいと思います。
初日、Oracleは精霊ラーをゴンパにて憑依させます。一枚目の写真のように超満員のゴンパ内にものすごい勢いのラーが現れるんです。二階部分となるテラスの細い淵を走り回り、人々に剣を向け、はたまた三階か四階部分の屋上にまで行き、大きな声を張り上げます。剣を振りかざし、力を見せつける精霊ラー。人々は恐れながらもラーを見届けます。
ラーは、捧げられただろうラダックの主食・ペーという麦こがしの粉を勢いよく飛ばしてしまいました。さらにはチャングという麦酒をも宙にまいてしまいました。見ている方は強い怒りを感じます。今年はどんな神託を告げるのでしょうか…。
ちなみに、村人がラー(LHA)と呼んでいる精霊、それを憑依させる役目をする人をOracleと言いますが、日本語にすると神官や巫女と出てきます。ですが、文化背景が違うので日本の神道のそれと重ねられないので、ここではOracleのまま使うことにします。ただ、村人たちの表現を聞いていると、Oracleらしいラダック語は用いておらず、全てラーと言っていますので、私も基本的にはラーを使っています。
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