日干し煉瓦を積み重ねて枠組み完了。天井には、色々施します!下水道設置や内外壁の仕上げはまだまだですが、順調に進んでいます。
※以下、写真は時間をさかのぼっていきます。
まず、天井には我が家で育てた太いポプラの木を張りに使い、同じく短く切った柳の木を敷き詰めます。
土が落ちてこないようダンボールを全体に軽く敷いて、次に、ウォータープルーフ的な役割をするヤグゼスという植物を敷き詰めます。
その上に土を入れて踏み固め、更には細かい砂上のものを敷き詰めます。
ワンボと息子と私で、山に入って重要な役割をするヤグゼスという植物を採集してきました。軽いけれどトゲトゲ。たまに刺さってチクッとします。
この植物が水分を吸収してくれるんです。根こそぎ抜いてきます。
あっという間に基礎ができていきました。今回はネパール人の出稼ぎさんに依頼してます。彼らのお名前はなんとシェルパさん。ラダックで生まれたネパール人の奥様29歳と3人の子どもたちもいらっしゃいます。子どもたちはストックで政府の学校に通っていて、ラダック語もベラペラ。もちろん奥様もペラペラ。たまにラダック在所30年以上なんていうネパール人に会いますが、この奥様やご両親もそんな方たちなをですね。
聞くと、ネパールの地震では、ご家族は無事ながらも家は倒壊してしまったそう。せめてものお見舞いにカンパを差し上げ、煉瓦作りの家における地震対策、筋交い設置など、色々な話も日々しました。お互い地震頻発地域の者てして。
元々あったヤクの小屋。この中にセメントを塗ってお風呂に利用していましたが、今年は思い切って新しいものに作り変えることに!数時間で壊してしまい、基礎作りが始まりました。
さて、なぜこのタイミングでお風呂を新しくしたかというと…。
昨年の夏の終わりに、100リットル沸かせるソーラーを購入しました。
これがものすごく便利でECOなんです。
これなら、お風呂の天井部分に置いて、蛇口をひねれば水やお湯が出るようにできる、いや、するべきだ!となったのです。
これに伴い、長く欲してきた汚水タンク、浄水タンクを設置する場所が一箇所に定まり、お風呂、洗濯ともにスムーズに。まして、ソーラーに手動で水を入れないですむよう、タンクからモーターで引き上げられるということは、水運び労働からの解放!
洗濯機にもバケツで運んできた水を入れる大変さがなくなる訳です!
まだ母屋は何もしていませんが、お風呂周りが奇跡的な変化をまさに遂げようとしています。まあ、普通の暮らしをしている方には、当たり前すぎて、だから何?と思われるかもしれませんが、我が家には未だに水道も下水道もありませんでしたので、いよいよそれらの文明の力が導入されるという訳なんです。
水回りが不便でご迷惑をおかけしてきましたが、不便さを楽しんで下さるお客様もいらっしゃいました。私たちもそんな気持ちでいましたが、ラダックに移住して5年。いよいよ進化することにしました。
個人的には、40という王台にも乗り、日々の地味な労力がやけに辛く感じるようになったのもあります。ラダックの暮らしそのものが嫌になるより、年齢に合わせて楽できるところは楽して、ムリしないで暮らしていきたいです。じゃないと、老後はやっぱり日本だなあ、なんて、たまに思うようになってきてましたので。笑