2013年5月30日木曜日

クーヨン6月号「天空のラダックに暮らす」連載11回目です

表紙

クーヨン6月号 (5/3発売分、紹介遅くなりましたが・・)
「天空のラダックに暮らす」~たりないくらいがちょうどいい!?~
連載11回目「きっちり」と「いいかげん」のはざまで

娘の学校に関わるエピソードは、日本人の常識をもってすると、信じられないような出来事もあります。これぞ日本とラダックをまたにかけて暮らす醍醐味!?それともいらぬ苦労なのか!?
かといって、日本人のその細かさや神経質さにも行き過ぎを感じたり・・・。そんなことについて書いてみました。ご一読いただければ幸いです。

2013年5月26日日曜日

80歳の三浦さん、祝エベレスト登頂!

80歳という年齢であの世界最高峰のエベレストに登頂成功。単純にこれはすごいことですねぇ。本当に私のような凡人には真似できないような偉業です。自身の経験では、6153mのストックカングリに登頂するのだって、どれだけ大変なことかと思っているレベルです。比べてもまるでお話にならないとは思いますが、6000mでさえその過酷さを感じますので、8000mのその厳しさは想像を絶するものがあります。

それを、80歳という年齢でやってしまう訳です。酸素マスクだって絶対に使った方がいい。人よりもずっと時間をかけてもいい。自分のやり方で自分のペースで、とにかく登頂から、一番危険で大変な下山まで、やり遂げてもらいたい。祈るような気持ちです。ご本人は「ふらふらで歩く幽霊みたい」という表現をされていました。本当に正しい表現で、よく分かる気がします。それくらい過酷なわけです。

http://miura-everest2013.com/
本日、ヘリコプターでEBCからルクラに向かったそうです。


昨年のストックカングリ登山でも、多くの日本人登山者に道中やキャンプで出会いましたが、年配の方がたくさんいらっしゃいました。61歳、71歳、はたまた81歳という女性も。こちらの女性は71歳くらいでチョー・オユーに登頂成功したというご経験の持ち主で、当時はそれなりの記録だったらしく、実は偉業を達成したすごい方。そんな方々にお会いしてお話をさせてもらっていると、自分のような年齢で、1,2回ストックカングリに登ったからと、大したことではないと気づかされたものです。他の地へ行って別の山に登るチャンスがあまりない私としては、せめてシーズン中に何回でも登るくらいじゃなきゃ駄目だと気付き、スケジュールが合う限りで調整して、昨年はようやくシーズン中に2回登頂するに至りました。つまり、頑張り続ける年配登山者の方々の頑張りを受けて、私も目が覚めたという訳だったのです。

新聞によれば、三浦さんのライバルとも書かれているネパール人、81歳の男性が来週にも登頂する予定だそうです。「三浦先生を尊敬している」という方だそう。成功すればまたすぐに記録更新となるでしょう。別にそれでもいいと思うのです。三浦さんが80歳で登ったというすごさには変わらない。お金を調達しやすいいわゆる「先進国」の登山隊をを支える側だけでなく、地元ネパール人で(名前によるとシェルパではないようですが)自らも挑戦することも、心から応援したいと思う。みんな山のおかげで「心は老いない」ならどんなに素晴らしいだろう。みんな、がんばれ!自分もがんばろう!