2018年3月23日金曜日

Mating call of snow leopard!

I heard the mating call of snow leopard in the Stok valley!!




日曜日の山で、
人生で初めて、
オスのユキヒョウがメスを呼ぶ声を聞いた!!

繁殖期であるこの時期、オスがメスを呼ぶ時の独特な声。

子どもたちと凍った川の上を歩いていたら、ちょうど氷の下から水が流れる音がして来て、ザ〜っと大きな流水音が耳をさすほどだったその時、「コォー」いや「ケェーン」いや、もはや文字では表せないユキヒョウの声が、広い谷に響き渡った。しかも一回ではない。声に高さを感じる上に、何度も続けて聞こえる。早く流水音から離れてもっとはっきり聞こうとした。でも流水音に負けないくらいの音量で、はっきりとユキヒョウの声がする。

なぜユキヒョウの声が分かっていたかと言うと、目的地であるトントン・ラへの行きの道中、Mr,ユキヒョウとも言える友人、Jigmet Dadul に、鳴き声の真似をしてもらったのだった。子どもたちの手前、彼はかなりノリノリでやって見せてくれた。コラえきれずに笑う子どもたちに、すかさず実際の声を録音したというものをスマホから聞かせてくれた。彼はラダックでユキヒョウを探したり保護したりを、20年近くしている人で、もう彼自身がユキヒョウに似て来ている。笑

しかし、まさかこの後に本当にこのユキヒョウの声を、生で聞くことになるとは…。ちなみに、こう言う時の子どもの耳の記憶は疑う余地がない。印象的な高音だった。実際に聞いた時、子どもたちはすぐに、ユキヒョウだ!っと言った。

しかし、ほぼ四方を崖で囲まれた深い谷だから、声はエコーがかかり、どっちの方向からしているのか分かりづらい。私と親戚の子は下流だと思ったが、娘は上流だと言う。ちなみに、どっちの方向もよくユキヒョウの目撃がある場所だ。手持ちの300mm望遠カメラでは探すにもちょっと厳しい。夕方の暗さもある。双眼鏡は重いから持って来なかった。もし望遠鏡でも持っていたらすぐに探したはずだが、あいにく持っていない。ちなみに、うちには天体望遠鏡しかない。(>_<) あゝ、ユキヒョウっていう星座はなかったっけ…。

声は聞けども姿は見えず。
諦めてしばし下り、ジグメットがアレンジしているユキヒョウ探しツアーのベルギーチームと、日本から、西遊旅行のツアーキャンプ地に到着。すぐに、「動物スペシャリスト」であるガイドのトモさんこと、秋山知伸さんに、ユキヒョウの声がしたことを伝えると、スタッフから探し部隊を送ることに。チャイをご馳走になりながら状況を説明していたら、少し上流のベルギーチームから、またユキヒョウの声が聞こえたという情報が入った。やはり私たちは間違っていなかったのだ。秋山さんはじめ、みんなで出動。

せっかく下って来たのに、またゆるやかに登りながら、声のした谷に向かう。情報提供をお駄賃に、彼らの望遠鏡で見せてもらえたら…と、期待しながら図々しくついて行く。静かな谷。肉眼で山肌をスキャンするが何の手がかりもない。何台もの望遠鏡でスタッフのお兄ちゃんたちが探していると、ブルーシープが斜面にいるという。目の前の山なのに、実は距離があり、肉眼ではブルーシープも見えない。自分の視力を過信していたと知る。望遠鏡を覗かせてもらうと、山肌にブルーシープが数匹座っている。保護色だから望遠鏡でもパッと分かりにくい。優雅に草を食んでいるが、ここにユキヒョウが襲いに来るかもしれないのだ。

どのくらい待っただろうか。
結局のところ、ユキヒョウは姿を見せてはくれなかった。残念。6時すぎまで粘ってしまったから、途中で日が暮れるのは間違いなかった。皆んなはキャンプ泊。私らはここから帰宅する。こんなこともあろうかと、ヘッドライトは持って来ていたが、地味に長い下りの帰り道、子どもたちは暗くて不安そう。ちょっと元気になるかと、スマホでヒンディーソングをかけてやる。確か、去年もこんな風に暗くなってしまった。もちろんユキヒョウがらみで。暗い道を歩くこと50分。やっと自宅まであと少し、となったら、スマホが充電切れ。自宅に着いた、と思ったら子どもたちが充電切れ。疲れた〜〜っと、倒れこんだ。そりゃそうだ。よく頑張って歩いた。お疲れ様。

家では、今日は子守担当のスーパー主夫ワンボが、まさかの、モモを作って待っていた!!
今日、ユキヒョウの声の次に驚いた!チビ2人を見ながら、1人でどうやってモモ作るのだろうか!?私にはできないかも。(>_<)  恐れ入ります。そして感謝。笑

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