そして、雪の降る2/25。つまりグルツェシュの2日前。前段階行事のひとつとして、ゴンパで憑依した精霊ラーが、村のお付きの人たちと一緒にこのラガンに来て、最後はここで精霊を抜くという行事が行われる日です。
今か今かと待ち構えていたところ、いよいよ、遠くから太鼓の音が聞こえてきました!それがだんだんと近づいてきます。いよいよ精霊ラーのお出ましです!
先頭はダマンと呼ばれる楽師の人たち。彼らが奏でる太鼓の音と共に、男性による付き人とゴバという村の長。続いて精霊ラーが憑依した状態で二人。その後ろを精霊ラーを見たい見物人たちが後を追って、ぞろぞろとやってきました。
私は自宅三階のテラスからこっそり見ながら、目立たないように撮影しました。本当は精霊ラーの撮影は禁止されていますが、何だかんだ、みんなこっそり撮影してるので、私もチャレンジ。
ハァー!ハァー!と威勢良く、力を見せつけるように精霊ラーがいます!やはり、生で見てみると、ラーは怖い、という感情が先立ちます。
雪は容赦なく降っています。太鼓の音が鳴り響く中、ラガンに着いた精霊ラーたち一行。ラーは屋根部分にも登り、剣を振りかざしながら、威勢良く動きまわります!力を見せつけて、皆に言うことをきかせるのです。見ている子どもたちは恐怖の絶頂でしょう。
本来は禁止されている撮影ですので、ネット上でのUPは控えることにします。上の写真はかなり遠目なので、よしとてUPしました。やはり本当に見たい方は、生で見ていただきたいです。
さて、一通り終えて、精霊ラーが抜けた状態で一行がゴンパへ帰っていきます。ちなみにこの撮影は大丈夫です。肩から布らしきものをかけた二人が精霊ラーを憑依させたOracleです。行きとは裏腹に静かな一行です。