2011年9月15日木曜日

「今年は過去最高の観光客!」~ラダック観光局発表~

報告がだいぶ遅くなってしまいましたが、先日9/1に行われたラダックフェスティバルの開幕式。お偉い様の挨拶スピーチが続いて飽きちゃいそうになった時、英語ですっごい熱っぽくスピーチをするおじさんがいました!その方が何の方なのかはっきりわからなかったのですが、議員か何かだそうで、その熱い語りは観客として会場にいる外国人とインド人のツーリストそして地元ラダッキーに届いていました。

とにかく、声高々に言っていたことはこういうことでした。
「今年は、ラダックを訪問したツーリストの数が、過去最高を記録したのです!!ワン・ミリオン、フォーティーフォー・・・・」私の脳みそでは、残念ながらここまでしかキャッチできませんでした(苦笑)。

なにやら数字を連ねて繰り返し言っていましたし、あまりに熱っぽく語るので気になって、外国人席でガイドをしていたラダッキーの男の子に聞いたところこういうことでした。

「今年の夏、8月の第一週までの統計でだけでも、104万4000人のツーリストがラダックを訪れてくれたのです!!これは、なんと言っても過去最高の記録となったのです!しか~も、しか~も、例年外国人観光客が圧倒的な割合を占めていたのですが~、今年は、ドメスティックが~、ドメスティック・ツーリスト(つまりインド人観光客)が~、外国人ツーリストを上回ったので~す!!」

へ~!!それはすごい、本当ですか~!?と私も驚いてしまいました。
今年のこの動きですが、私自身も7月あたりからなんとなく異変を感じていました。というのも、普段目にする街の風景のなかで、ツーリストが目に入ってくる割合と期間がが尋常ではないと思ったのです。レーの街の風景でその違いが感じられたのでした。ですので、このスピーチを聞いて、私の感覚機能はかなり鋭~い!?なんて思ってしまいました(笑)
実際、トレッキングでは馬方市場!?。彼らが仕事を選べる状況でしたし、ゲストハウスも客を選んでいましたからねぇ。

さて、それはさておき、インド人ツーリストはいま現在も途切れることがありません。彼らは例年では4,5月のひどく暑い時期に避暑でラダックを訪れて、それ以降パタリと途切れていたのですが、今年は今でもまだ観光にきています。今年は3月からずっと続いているそうでこの結果なのです。

お偉いさんのおじさんは大変嬉しそうに、「サンキュー!サンキュー!観光客のみなさま~!」と繰り返していました。この結果が嬉しくてしょうがないのが、まさにこのラダックの観光局やラダック山岳開発自治議会(翻訳が正しいかわかりませんが)なのです。
そもそもこのラダック・フェスティバル自体、8月でパタリと終わってしまう観光客の流れを、少しでも延ばすために企画されたものでして、毎年9/1~15日まで開催されて、その観光の足を引きとめたり、更に新たなツーリストを導いているのです。

という訳で、実際にラダックの経済を潤す結果となっている今年。では、なぜそういう結果になったのかという話ですが、ワンボはこのように予測していました。
「去年の洪水被害があって、逆にラダックは世界に知られたんじゃないのかなぁ?」
う~ん、そういうこともあるのかもしれない。

また、何よりインド人を動かしているものは、2009年のヒンディー映画、「3 idiots」でしょう。直訳すると「3人のバカ」みたいになりますが、この映画で主人公のアミール・カーンとヒロインのカリーナ・カプールが、愛を育みながらも離れ離れになり、数年ぶりに再会してハッピーエンドを迎えるのが、ラダックのあのパンゴン・ツォなのです。ここはインド人にとってまさに聖地と化しています(笑)。そして、主人公が働いていたという設定で登場した小学校がシェーにありまして、「ドゥルク・パドマ・カルポ」というのですが、ここもインド人にとってはある意味聖域です(笑)。

まぁ、半分冗談みたいな本当の話でして、実際に撮影現場を訪れるインド人はたくさんいるのです。また、この映画は実際にとても楽しめます。私は好きです。現代インドの教育のあり方やエリート志向に一石を投じているというか、もっと、自分を生きろ!みたいなメッセージが込められているのです。もしよかったら、見てみてくださいね。アミール・カーンは最高の俳優です。

さて、話の影に隠れてしまった日本人ツーリストですが、今年は日本人も尋常ではないほど増えました。この要因は今年の「地球の歩き方」が初のラダック巻頭カラーでしょう。他にもネット上でのラダックに関するトピックもまた多いのだと思います。

それにしても、インドの「地球の歩き方」は今まで4,5ページしかラダックを扱っていなかったのに、なぜ今年巻頭カラーなのか・・・。それはまさに日本でのラダックの位置づけが変わったのではなくて、インドでのラダックの位置づけが変わったことから来ていると私は勝手に読んでいます。インドにはちゃんとアンテナを張っているであろう編集者の方々がインド人経由で日本の「地球の歩き方」にラダックを!となったのではにでしょうか。これもまさに「3 idiots」効果なのだと思っています。いかがでしょうか。

・・・というわけで、今日は勝手な持論を展開させていただきました(苦笑)。報告おしまい。

2 件のコメント:

俊輔 さんのコメント...

僕も違った意味で去年の洪水の影響はあると思います。
僕は去年来ようと思っていた人たちが洪水の影響でこれなくて今年来たのではないかと。
私は、チベットで暴動のあった翌年にチベットに行ったのですが、あまりの外国人観光客の多さでガイドがたりない状態でしたから。。。
その前の年は閑古鳥だったそうです。
なのでラダックも今年が地元の人からして異常に多いと感じるならば、もしかしたら来年は今年よりは少し少なくなるのかなと思っています。

Etsuko Ikeda さんのコメント...

俊輔さま

なるほど、確かに昨年洪水で断念せざるを得なかった人が今年来られたということはありますよね。来年はまた減るかも!?さて、どうなることでしょう。まぁ、あまり多すぎず少なすぎずなんて無理でしょうか~(笑)
何となく、ラダックのいろんな意味で総体的なキャパを超えない程度、がいいなぁなんて勝手に思っています。