2011年12月29日木曜日

カルギリ周辺で起きた事件、その後

LBA(ラダック仏教協会)の幹部である友人に、事件のその後について聞き取りができました。

講義集会の開かれ、一週間以内に逮捕しないと行動に出る、といった声明を発表してからすぐ、投石をしたイスラム教徒の6,7人が逮捕されたそうです。怪我をした仏教徒の女性の容態はシリアスではないとのこと。

事件当日、仏教徒は自分たちの土地であるところでロサルに関するお祈りなどをしていたところ、マータムをしていたイスラム教徒たちが投石をしてきたので、警察を呼んだところ、カシミール人の警察官が止めに入ったらしいのですが、そこでイスラム教徒たちは警察にも攻撃をしたとのことで、現在、裁判沙汰になっているとのこと。警察への攻撃は事をややこしくさせてしまったとのこと。

事件としてはある程度の解決をみせたのですが、先日もレーで行われたロサルのイベントや、その前日に行われた「ガルメ」と言われる灯明などの儀式では、伝統的にバザールのスンニ派モスクの前の場所で行われるので、水面下では仕返しとばかりにこのままモスクに火をつけてしまいそうな、酔っ払っている??若い仏教徒たちを止めたりするLBA、警戒する警察、火をつけられやしないか警戒するイスラム教徒たち、などなど政府関係者たちも含め、実は何も事を起こさないために相当緊張と警戒をしていたそうです。LBAの組織力は相当強く、また、ある意味では警察からも仏教徒の行動を見張ったりコントロールするよう連絡が入ったりするようです。

今回、事が起こらずにどの宗教、政府関係者からも安堵のため息がもれたとのこと。
また、LBAには政府関係から事が起こらなかったことで感謝の電話も入ったそうな。
何もなくロサルをしているつもりでしたが、実は、いろいろあったようでした。

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