2012年3月10日土曜日

facebook、やってます!よかったら・・・

facebook:Etsuko IKeda

昨年の10月頃でした。仕事でトレッキングに行ったときに会ったフランス人ツーリスト。名刺を渡してにゃむしゃんの館の紹介をしました。ブログはあっても日本語ばかりで読めないから日本人以外には意味がないのは承知のこと。とはいえ、彼女はすかさずこう言った。

女性「facebookはやってないの?」
私 「う~ん、やったほうがいいんだろうけどやってない・・・。」
女性「え~~~!? はっきり言うけど、今の時代、全てはfacebook上で起こっているのよ!」
私 「そ、そ、そうねぇ・・・。」

インドが大好きで何度もインドに来ているという彼女。ラダックは初めてだったけど、少し長い旅をしていた。私よりもあきらかに年上の大人の女性。
日本ではようやく去年くらいから本格的に広まったようだけど?、外国ではとっくに日常のツールになっていたfacebook。しかし、ネット上の全てのものに腰の重い私。
ラダックで暮らしながら、外国人のお客さんにこそ何度かfacebookをやったほうがいいと言われていたけど、いよいよ重い腰を上げたきっかけは、映画「ソーシャル・ネットワーク」だった。

なんと面白い映画だ。単純にfacebookができるまでのそのストーリー(実話)ではあるが、キャラが立ちまくった全く違う人物たちのそのインテリ?なセリフに、不思議な説得力がありスッキリさせられる。米国オックス・フォード大学にて、完全にオタクで性格もひねくれたfacebook創設者となるマークは、容姿も家系も腕力も全く勝てそうにない、ボート部員の双子の兄弟+間違いなくインド系移民の男の子っぽい(これがまたクセモノ)にアイディアを盗んだと訴えられる。そして、親友を巻き込むが間違いなく突き放していくその身勝手さ。そして利益をめぐる訴訟。

アホな奴らだと言えばそれだけではあるが、映画の最後シーンが印象的だった。
主人公でありfacebook創始者のマークが、あれほどまでに大きくした自分のfacebookをネット上で開きながら、未練たらたらの元恋人に“友達リクエスト”をしたくてもできず、ずっと画面を見ながらマウスをカチカチさせるばかりだった。世界中の人をfacebookでつなげておきながら、自らの一番ほしいつながりを作れないでいる億万長者の姿は救いようもなく滑稽だった。自己の中にある罪や矛盾。誰もが抱えていることではあるが、こんな大仕事をする人でも当然抱える人間の弱さだった。

そんな完成度の高い映画自体とfacebookは実は関係ないのだが、facebookをやってみようと少し腰が上がったのも確かだった。そんな自分の発想はかなりアホではあるがラダックという辺鄙な場所で通信上の利便性を利用しない手はない。その自覚はあった。

と、同時に今少し考えていることがある。
今回日本に帰ってきて分かったこと。いや、それ以前から分かっていたことだが、やっぱり自分の古い友達ほど全くブログを読んでいなかったのだ。もちろん全員という訳ではない。しかし、どうも懸念していた通りだった。ラダックのネット通信事情からも自分から旧友らにメールする機会も限られた回数だったということもある。また、親交の新旧問わず年齢的に上の人たちもある意味ネットに遠い。そういった人は基本的にコンピューターに向かう時間がほとんどない人でもあった。私はやっぱりかと思った。実際コストもかからなくて便利なツールだと頼ってきた自分だったが、予感が的中していて大きく頷けた。
いよいよ、ネット上のみならず「紙」でも近況を伝える何かをしなければならないと痛感した。
世の中はまだ、fecebook上で全ては起きていないし、facobookどころかネット上でも起きていない世界がある。

ネット上でいつも読んでくださる方々への感謝を心に、自分が何かそれだけではない手段を持っていなければ駄目だなと改めて思ったのだった。

・・・年に2,3回、「ねぉ・らだっく新聞」とかやってみるか!?

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