2010年12月18日土曜日

正直、怖かったモハラム

ラダックはレーの街のメインバザールには、チベット仏教のゴンパのほかに、イスラム教のモスクがふたつあります。ひとつはスンニ派、もうひとつはシーア派とのこと。ここラダックは、仏教文化で知られる場所ではありますが、ラダッキーイスラム教徒も多数います。いまや人口比率で言えば、仏教徒を上回ったとも言われています。もっとも、ラダック地方の中でもレー郡ではなく、カルギり郡にはイスラム教徒が多いのです。

そんな背景があるラダックですが、つい先日の15日、イスラム教シーア派の有名な行事がありました。モハラムです。どんなものかというと、以下ちょっと引用いたします。

 (以下引用) 
「シーア派の特徴は、イスラム世界の異邦人という意識に彩られているようです。そんなシーア派を象徴するモハラム(イスラム暦の1月)の行事を紹介しましょう。

暗殺されたアリーには二人の息子がいました。後継者になった長男のハサンは暗殺されます。一族の再起を願う弟ホセインは、わずかな軍を率いて、680年 10月10日、ウマイヤ朝第二代カリフ、ヤズイードの大軍とカルバラで戦って全滅します。

これが「カルバラの悲劇」と呼ばれ、ホセインの無念を思って身体を傷つけ、悲しみの叫び声を上げながら行列が街中を練り歩く、シーア派最大の年中行事として今も続いています。彼に異邦人シーア派の姿をだぶらせているのでしょう。」



というわけで、仏教に彩られていた日常のラダックが、一気にイスラム一色となったその行事は、なんとも見た目には恐ろしくもあり、あまり精通していないで見ると、ちょっとドン引きしてしまうかもしれませんが、どんな様子かお伝えしようと思います。

ちなみに、私は以前、カルカッタに住むイスラム教徒のお友達に、このモハラムに連れて行ってもらい、見学したことがありました。人口も多いカルカッタのそれは規模も大規模で驚きました。それも、人生で初めて見るものとしては、ちょっと恐ろしいもので、刀のような長い剣で自らの体を切りつけたりするのですが、音楽にあわせたりしてパフォーマンス的な要素も多く?感じたのですが、ラダックのそれは何か、規模こそカルカッタとは違いますが、その血の流れようが違ったのでした・・・。





長い長い行列の一部。喪に服すという意味もあるので黒い服が多い。
音楽にあわせて体を切りつけたり叩いたりする。
もちろん、一緒に合唱しておりすごい興奮状態。
大量の血を流してトランス状態にちかい
人々が救助され,次々に目の前を運ばれていく。

中央の人が特に流血しているのがわかる。
ここで見ていたら、次々に顔を真っ赤に染めた人が,
目の前を救助されていくので恐ろしくなり帰ることにした・・・。

行列の最後。みんなが流血を拭いたティッシュや布を掃除する部隊がちゃんといる。
野良犬が血のにおいに引き付けられている。車は救急車。

最終的に、給水車が出動し、血で汚れた道路を水で清掃する部隊がいる。なるほど。

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