2010年12月31日金曜日

祈りの三日間マネ・ツァクチェス

12/27より三日間、またもストックに帰ってました。
今回は、隣組のようなコミュニティーのみんなが集まって、三日間、昼も夜もお祈りをするという、何とも清らかな行事があったので参加してきました。

ストックには、大きく分けて、6つのコミュニティーがあります。そのストックで一番奥(上)にある我らのコミュニティーが「スプンルール」と言います。合計、7家族の集まりで、その中には分家もあるので、お家の軒数で言えばもう少し増えますが、可能な限り皆が参加します。
今年は、我が家「ニャムシャン」(家の屋号です)が、会場となったので、これまたちょっと忙しくなりました。

午前中、10時を過ぎる頃になると、ぽつぽつと人が集まってきました。おもむろに客間に座ると、持参したお数珠の玉を、時計回りに一つ一つ丁寧にまわしながら進ませ、口では「オンマニ パドメ フム」とマントラを唱え続けます。それを右手でやりながら、左手ではマネ車をこれまた時計回りに回すのです。余談ですが、これ、簡単そうに思えますが、実際にやってみると、両手でそれぞれを回すのは難しいもので、それなりの熟練が必要です。

ちなみに、今回、私たちはホストですので、来てくれた人に次々とお茶を出したりとお世話をはじめます。いつの間にか、部屋がいっぱいになるほど人々が集まり、マントラが響きわたりました。
気の知れたご近所さん、もしくは親戚ですので、何も堅苦しくはないのですが、私は一人、粗相をせぬよう、外国人妻なりに役割を果たすべく努めます。

ここでメインの、いわゆるバター茶は、日本のビールのように何度も注いであげるものなので、様子を見ながら、どうぞどうぞと注いでまわります。簡単そうですが、これの何が難しいかといえば、日本の比ではないほど、ラダック人は遠慮が美徳ですので、ほしいのに、いらないと言ってきたりするわけです。でも、これは、そういうスタイルなだけで、実は飲めるし飲みたかったりするのです。ですので、断られても、負けずに3回はどうぞどうぞと言わないと、ちゃんと接待したことにはなりません。
しかし、本当にいらない人もいるのです。この見極めが難しいのです。正直、いまだにその見極めに自信はありませんが、なんとかやってきました。


本題に戻りましょう。
こうして、お茶をすすったりしながら、また、時には和やかな歓談もあり、数時間お祈りをしている間に、全員分のご飯を用意し給仕します。皆でご飯を一緒に食べたかと思うと、またお祈りがスタート。人によっては帰ったりもしますが、夕方4時すぎまでは続けます。

ここでちょっとブレイクで、みんなおもむろに帰宅していき、各自のお家の世話でもするのでしょう。
そうかと思うと、6時、7時にはまた集まり、今度は大きな方の客間に座って頂き、お祈りが再スタート。夜は仕事や学校のある人も来られるので、いっぱい集まりました。多分、30人以上はいたでしょうか。
子供から老人まで、みんなでお祈りをする穏やかなこの場と時間が、なんともステキなもので、ちょっと癖になりそうでした。というのも、こんなに、みんなで集まって何かするのも、あるようで、そんなに頻繁でもなく、また、子供や女性もいるので、私にはとっても心地よいものでした。
一緒に、見よう見まねのマントラとマネマネ(数珠などを回すこと)をしましたが、とっても清らかでした。

こうして、夜ご飯を用意して、給仕して、再びお祈りをして夜の10時半過ぎまでめいいっぱい続きました。なにせ、11時には電気がきれてしまう今日この頃ですので、みんな、その前に帰って行きました。途中、マントラのほかに歌のようなお祈りもしていましたし、また五体投地もしました。子供たちも一生懸命五体投地する姿がいとおしかったです。







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