2012年4月28日土曜日

ラダックの生活に戻りました!農作業は盛りだくさん。


バタバタで日本からラダックに戻ってきましたが、早速畑仕事にも駆り出されています!
また、ラダックに着いて5日目にはお泊りのお客様もお迎えできました。3ヶ月も明けていた家の掃除や片付けは大変でした。このGWもたくさん来ていただく予定です。がんばります!

作業の合間に。かりんはカメラがイヤ~と言っております。

畑を耕しはじめました。ホヨ~ンヨヨ!(ジン・モッチェスという作業)


畑を耕しゼーハー言って疲れていたゾ。
お疲れ様でした。

かりんもワンボも元気です。
はじめの一週間くらいは日本に帰ると言っていたかりん。
今は畑を駆け回り、やっぱりラダックもいい様子です。

2012年4月24日火曜日

無事にラダックに戻りました!

春真っ盛りの日本から、真夏のようなスリランカの旅を経て、これまた暑かったデリーを経由して、まだちょこっと寒~いラダックへ戻りました。この間、体調管理はもちろん着る物の調整も激しく変わり、ラダックに着いてみて、そんなに寒くなくてよかった~と思いながらも、ストックではニット帽をかぶるような寒さです。ひょうが降ったり小雪がちらついてもいます。とはいえ、何もかもが凍ってしまうほどの真冬のラダックではなく、ちゃんと春めいたラダックですし、標高の低いインダス川沿いでは木々が芽吹きだしています!春はすぐそこ。だいぶ過ごしやすくなっています!

またラダックから可能な限りこちらの様子をお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!・・・ストックからの投稿なので写真なしてあしからず。

2012年4月14日土曜日

14日、いよいよ日本を出発します!



日本への一時帰国というとっても濃厚な三ヶ月を終えて、いよいよラダックに戻ります!
もう充分に日本を満喫しました。自分のふるさとである日本のいいところをたくさん再発見して実り多き滞在となりました。家族や友人知人との再会、かりんにとっての日本滞在、NEO-LADAKHとしての活動、もろもろ貴重でありがたいことばかりでした!

また本業というかラダックでの暮らしに戻ります。日本での経験を生かしてさらに元気にがんばりたいです。どうか、みなさんお元気でお過ごしください。また日本/ラダックで再会しましょう!

それにしても、日付が変わると言うのに、ぜんぜんパッキングが終わらず参ってます。ここ二週間は目が回るような忙しさでしたので、経由で訪れるスリランカで少しゆっくりしてきます!予定では17日にはスリランカ~デリーで、20日にラダック着です。急に暑いところに行くので気温や気候の変化にやられないよう気をつけますね。
ではでは、本当にお世話になりました。日本の桜に見送られて行ってきます!

2012年4月12日木曜日

大森でのイベントも無事終了しました。

 そして翌日8日、NPO法人として活動している「子ども交流センター」にお邪魔してじっくり写真をお見せしながらラダックでの暮らしを中心にお話させて頂きました。
小学生の子どもから大人まで親子で20名くらいが参加してくださり、子どもにも分かるように説明しつつ、大人の方々にも満足して頂く話をするという、素晴らしく難しい内容に取り組ませて頂いたのですが、なんとか成功に終わりました!

前半で写真を使ってのお話をしている時も、場が既に地域のつながりのなかで機能していますので、みなある程度知った関係だったりして、すごく気楽に質問してくださったりと初っ端から発表者と聞く人の関係が作りやすく楽しくできました。

そして、後半はどんなに盛り上がったかと言うと、ラダックで主食として食べられている「コラック」という炒った大麦粉をこねてそのまま食べる食事を、実際に子どもたちと一緒にこねてこねて作って見たことです!!

ワンボがまず見本を見せました。器に、飲むヨーグルトを入れて、そこに日本もその昔は一般的に食べられていた「麦こがし」の粉と砂糖を入れて混ぜ、ひたすら手で捏ねるのです。捏ねたそれをそのまま食べるというもので今回は甘いお菓子風バージョンなのですが、子どもたちは粘土遊び感覚ですごく楽しんでやってくれて、子どもたちを見ていたら、ああ、私たちもすごく楽し~!という気持ちになりました。いいですねえ、こういう異国の珍しいごはんを体験するって。どんなに貴重で素晴らしい体験でしょう。

また、前日のイベントでは販売していたラダックのウールや靴などを、暮らしでいつも作っている手作り品ということで紹介しました。販売ではなく暮らしのなかにある物として見ていただきました。作っている風景を写真で見て頂いたので、実際に手にして触って、とても興味深く見て頂けました。


こういう地域での活動ってやっぱりいいな~って思いました。私も20代はずっと南インドの先住民族に関わるの国際協力グループで、東京や川崎を中心に10年以上活動していたのですが、それもまさにこんな感じだったのでいろいろ思い出しましたし、今は特にラダックという、これまた日本とは異なる世界をきかっけに人とつながったり、はじめて知ってくださった人々の心に何かをもたらすという活動、大切にしていきたいと思いました。

最後になりますが、さすが長年こういった講座やイベントをたくさんやっている「子ども交流センター」ならではの段取りやシリーズ企画にいつもすごいなあって思っています。実は、呼んで頂いたり一緒に講座企画するのは3回目なのですが、またも企画してくれた友人に感謝です。そうそう、せっかく娘のかりんも連れて行ったのに、移動中に寝てしまい全く寝て過ごしたのが残念でした。次回は一緒に参加してもらいたいです!

渋谷のイベント無事に終了しました!


イベントのはじまり~!主催者の國附田さんのご挨拶

それぞれの発表の後、みんな意見を出し合っています。

ウールの品々も紹介させていただきました。


外が見える眺めのいいカウンターにウール並べました。

ラダックでの日々の暮らしがわかるような写真と、
東京での暮らしが分かる写真を展示してくださいました。

報告遅くなりましてすみません。もう明後日の土曜日には日本を発つので、バタバタもバタバタで予定もびっしり(汗)。すっかりブログもメールも手をつけられない状態でした。

4/7、8に連日開催されたイベントですが、大盛況(とまた、自分で言ってしまいますが・・・笑)で無事に終了することができました。ありがとうございました!

渋谷では50人近くの方々が参加してくださり立ち見となってしまい、長い時間ずっと立って聞いてくださった方々、すみません、ありがとうございました。SUNDAY ISSUEという会場がとってもおしゃれな空間で気に入ってしまいました。主催者の國附田さんのセンスが光ります。また、奥様の朋子さんによる「モコメシ」のラダックお料理も恐縮ながら私が伝授ということで、内心ドキドキしていたのですが、とってもおいしかったです!さすがプロですね~。

そして、山本高樹さんのラダック基本情報としての解説もとっても分かりやすく、写真がやっぱりキレイなんですよね。長い時間かけて取材した写真のほんの一部ですが楽しませていただきました。また、持続可能をデザインするという大阪大学助教の津田和俊さんの、自然環境の許容範囲を超えない人間の営みについてのお話も、曼荼羅からアンパンマンまで?幅広い例えを用いて話してくださいました。その後のトークでは話題はいろいろ移り変わりながらも、根底には何か自分でリミットを考えたり作っていくことで、どうにかやっていけるのではないかというテーマがあったように思っています。参加されたみなさんはどんなことを感じ取られたでしょうか。

トーク後には、次々といろいろな方とお話させていただいたのですが、それでも全員とはお話できずにすみません。ラダックに行きたい方や行った方、またはこんな暮らしを知って興味深かったという方、プレス関係の方々など幅広くご参加いただいていたことが分かりました。

そして、ラダックから持ってきたウールの品々も興味深く見てくださり、多くの方が購入してくださいました。本当にありがとうございました。この日の一番の売り上げは実はラダックの祖父が作った靴でした。4足もお買い上げ頂いたのです。やはり、どんな暮らしの中でどのようにして誰が作っているかを、しっかりと紹介させて頂いたことで、その価値が充分に伝わったのだと思います。

本当に多くの方々にご協力、ご参加いただきましてありがとうございました。今後もこういったラダックをきっかけに考え合えるうような活動を続けていきたいですし、つながりを大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

2012年4月6日金曜日

トーク・イベント第三弾 4/8 子ども交流センター 大森



直前の告知で恐縮です。実は以前から決まっていたのですが、東京の大森にある子ども交流センターという地域のための施設で開催する講座にゲストとして呼んで頂いたものです。ちなみに、これで今回の一時帰国中のイベントは最後となります。

対象者はどなたでも大丈夫なので遅ればせながら告知させて一応頂きますね。
この施設を普段利用されている方々は地域の子どもだったり、主婦の方だったりだそうです。実は古い友人がここの職員なのでそのつながりでラダックのことを話してほしいと言われて、もちろん!ということで引き受けさせて頂きました。ラダックで全般や暮らしのことも話しながら、ラダックでの子育てやラダックの子どもたちについても触れたいと思っています。

またも写真をお見せしながらラダックのことを紹介させて頂きます。バター茶こそ出ませんが(笑)、インドのチャイと一緒にラダックで食べる大麦粉のお菓子も食べられますよ!穏やかな雰囲気の中、のんびりとチャイでも飲みながらラダックの様子をお伝えします。また、施設の特徴からも、お子様連れの方も多いそうです。もしお話に飽きてしまったら遊ぶ場所もあるので、ご家族でご参加頂けます。


【講座詳細】

シリーズ 世界を感じる日「ラダックの風」
日時 4/8(日) 14時~16時半
場所 こらぼ大森 「子ども交流センター」4階 音楽室 
   (最寄駅)京浜急行 平和島駅から徒歩3分ほど

参加申込 子ども交流センター 03-5753-6801
      もしくは池田までメールください。
         etsukoikeda@gmail.com

明日は4/7、トークイベント第二段です。

既に告知させていただいています、明日4/7、渋谷でのトークイベント第二段ですが、主催者の方に伺ったところ、座席数を上回る参加申し込みがあるそうです。ありがとうございます!
まだ、ぎりぎりでもご都合のつく方は参加も可能なようですのでお問い合わせください。

それにしても、明日のトークはどんなお話ができるか楽しみです。自分たちの生活を紹介するのはもちろんのこと、自分の暮らしについて今一度振り返って見ようという内容です。自分たちもラダックと神奈川を行き来している身ですので、両方の暮らしを知る立場で考えて見たいと思っています。何が正しいとかでなく、時々は立ち止まって考えて見たいと思います。

イベント詳細
http://neo-ladakh.blogspot.jp/2012/03/sunday-issue.html

また、このイベントでまだ少し残っているラダックより買い付けたウール物の販売もラストでやらせていただきます!残りわずかですが動物の編みぐるみも若干あります。靴下も若干数。季節はずれなようですが、オフィスでの冷房対策など、足元(特に足首が大事)を暖めるのにウールソックスは重宝しますよ!また、来年の冬のためにも、ぜひこの機会に~。

パクチーハウスでの写真展も無事に終了しました~。


写真を飾らせてもらった店内の様子

いつもお店はお客さんで満席状態

にゃむしゃんの館やラダックの人々

山登り写真のコーナー

おかげさまで、パクチーハウスでの3週間の写真展が終了しました。足を運んでくださった皆さん、また偶然にお店で見てくださった皆さん、ありがとうございました。また、写真の協力をしてくださった旅人のみなさんにも感謝です!

写真展を見てのコメントノートを目立たないながら置かせていただいたのですが、そのコメントを終了後に拝見していたら、写真の素人ではありますが、あぁ、写真展やってみてよかったなぁ~、と思うことができました。

はじめてラダックを知った人、いつぞやかラダックに行ったのを思い出した人、ラダックに行きたくなった人などなど、いろいろのコメントを寄せていただきました。更に、最近いろいろ考えてばかりいたので、ラダックのこういった世界観の写真をみて、何もないところでのんびりしたいなぁと思いました、といったコメントもあり、少なからず、誰かの心を穏やかにできた部分もあったのかもしれないと、少し嬉しくなりました。
また何か機会があれば、吸い込まれそうな青~い空など、見る人がため息をつくようなラダックの普段着のままの美しさを伝える場が持てたらと思います。どうもありがとうございました!

2012年4月2日月曜日

3.27 トークイベント報告 その3&レビュー

この年末年始に厳冬のラダックへ来られ、ヘミスシュクパチャン村でのお祭り(儀式)を体験されたお客様に、先日のトークイベントにて実際に行った感想を語って頂きました。許可を頂きましたのでブログでも紹介いたします。また、以前に頂いていたその旅のレビューも続きます。

--------20代・男性--------

「このお祭りは、観客に見せるためのお祭りではなく、自分たちのためにやるお祭りなんだと思います。」

商業用や観光客を呼び込むなど外部からの視線を意識したものでなく、自分たちが本当に大切にして根付いているもの(信仰や伝統、人との繋がりなど)、そうした内なるものに向いているお祭りだなと感じました。ちょっと曖昧ですが ”自分たちのために・・・” とはそういったことを指しました。それと自分は多分今までこのような外の眼を意識していな行事を見たことがありませんでした。なのであの場所にいれたこと自体、そこで貴重な体験できたことが嬉しく、新鮮で楽しかったです!
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
(旅のレビュー)
 
まず最初に、今回の旅では直前までプランが決まらず、そして現地でも更にプランが変わり・・・色々ご迷惑おかけ致しました。お陰で行きたかったパンゴンツォ湖と、ヘミス・シュクパチャンでの新年のお祭りを見ることが出来ました!今回大きな見どころになったこの2つについて簡単に感想を書かさせて頂きます。 
*パンゴンツォ湖*
最初は行くのを諦めていましたが、凍っていないとの情報を得て急遽プラン変更。道中の景色は素晴らしく、迫り来るような山々やその麓に点々としている村を眺めながらのドライブ。標高約5300mの峠を超えてからは雪化粧をして景色の表情がガラリと変わりました。それなので全然飽きません。また私は運良く野生のロバや有名な野鳥を見ることが出来ました!
パンゴンツォ湖はとても蒼く澄んでおり、近くにあるほんのり橙色の山とのコントラストも相まって非常に綺麗でした!しかも全然凍っていませんでした!冬の時期だけあってかこの時訪れていた観光客は自分一人。パンゴンツォ湖を独り占めでした(笑)これは冬ならでは。夏では観光客がごった返してこうはいかないかも。天候に恵まれたのもラッキーでした!
それと一つ今回の体験からのアドバイスを。長時間ドライブに酔い止めは必須と感じました。私は高山病は大して苦労しませんでしたが、パンゴンツォ湖に限っては道中の車酔いとのコンビネーションでかなりやられました。標高が高くなるにつれ、舗装されていない道路をくねくね走る道が増えますので、乗り物酔いに不安がある方は準備されたほうがいいかと思います。 
*ヘミス・シュクパチャン*
チベット暦での新年のお祭りが幸運にも旅の日程と重なり、見学しに行くことが出来ました。向かう途中ではザンスカール川とインダス川の合流地点があり、色の違う川が合わさっていく様は絶景です!ここでの道中の景色も私にとっては絶景でした。今までに見たことがない間近に見える岩と砂の山々や、そこにある村々を見るだけでなんだかすごいなぁと感激しきりでした(笑)
お祭りは伝統的な衣装に身を纏った人たちらが、太鼓の音と共に踊るというものでした。観光化とは無縁そうに見える村の、伝統的な行事が催されているその場所にいられたこと、それ自体が私には非常に貴重で得難い体験でした!ちなみに、お祭りは昼と夜で別々の出し物がありました。夜はかなり冷えます。私は足の先がかなり冷えました。足用ホッカイロがあるといいかなと思います。 
あともう一つ、景色やお祭りと同じくらいに感動したのは、ラダックの人々の優しさでした。凍った道を渡るのに手を差し伸べてくれたり、タクシーで道に迷えば同席して案内してくれたり。みなさん笑顔でジュレー!少なくとも、自分が出会った人たちはみな素敵でした。
おそらくこういうことは景色やイベントとは違ってガイドブックには載らないし、例えば電化製品のようにカタログスペックで表されるものでもないでしょう。でも、これこそがラダックの大きな魅力の一つではないかと思います。体験しないと分からない。だから興味を持たれた方は是非ラダックへ足を運んでみて下さい!私もまた行きたいです! 
最初は一人で適当に色々回る時間をもっと取るつもりでした。でも色々とガイドしていただき、一人では到底知り得なかったことを知れたり、一人では行くことができない場所に行けたりすることが出来ました!おかげ様で今回の旅、非常に有意義に過ごすことが出来ました!色々とどうもありがとうございました!
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こちらこそ、ラダックでの旅から日本でのイベントまで、たくさんお世話になり、ありがとうございました。ぜひ、また夏のラダックにも行ってみたいというご希望をかなえに来てくださいね。(池田)

3.27 トークイベント報告 その2

この年末年始に厳冬のラダックへ来られ、チュショット村やヘミスシュクパチャン村でのアポアピなどのお祭り(儀式)を体験されたお客様から、前もって感想をいただいていましたのでイベントで紹介させて頂きました。許可を頂きましたのでブログでも紹介いたします。

このアポアピなどのお祭りですが、その内容の一つ一つの意味をできるだけ知りたいとお祭りの前や最中、いろいろな人にインタビューしてみるのですが、なかなかその詳細、とくにその「意味」まではしっかりと答えられる人がいなかったと言う経緯をまずご説明しなければなりません。登場する各キャラクターが何であって、どんなことをするという説明は多くの人がしてくれるのですが、それがどんな意味を持つのかなどを分かる人がなかなかいなかったのです。知っている人もいましたが、あまり意味まで知らなくても、お祭りを「重要」だという認識で参加したり見ている村人たちに触れ、いろいろ考えたり思うことがありました。
また、ニモ(ニンム)村においては一度これらのお祭りが15年ほど前に途絶えたのだそうです。しかし、2010年に起きた洪水以降、今年からまたそれを15年ぶりに復活させたという話を聞き、更にいろいろ考えさせられたのです・・・。伝統継承ってどういうことだろう。その継承ってどうあるべきなのだろう。
既に地域のお神輿すらやらなくなった都市部に住んでいた日本人の私。ラダックで今も行われているお祭りと消えていったお祭り。その違いなどを考え、答えは一つではありませんが私もお客様もいろいろな思いを持ちました。これらを踏まえまして、以下に頂いた感想を抜粋します。

--------30代・男性--------
「(お祭りの)意味はわからなくても、カタチだけでもやることが大事」
ややもすると、ひどく安易に聞こえてしまうのかもしれません。でも、何事もやってみることから始まるんだと思います。やってみて初めて色々感じることが、あるんだと思います。感じるものはきっとその人それぞれでしょう。
ある人は、それこそ祭りの意味意義をより知ろうとするかもしれません。ある人は、ただ純粋に祭りの楽しさを感じるのかもしれません。ある人は、祭りを通して自分の信仰心みたいなものを最確認するのかもしれません。祭りとか儀式というのは人々が何かしらひとつの気持ちになるためのものなんだと思います。でも、ひとつの気持ちになるからといって、みんなが全く同じ気持ちなのかというとそうではなくて、様々な気持ち(例えば上記のような、祭りの意義を大切にしたい、ただ純粋に祭りで盛り上がりたい、信仰心を大切にしたい等)が集まってひとつのことをすること、それがここでの「ひとつの気持ちになる」ことなんだと思います。

だから、ここまで考えてくると、私はもうなんだか儀式や祭りのルーツや意味など、不謹慎ですがどうでもいいような気もしてきました。祭りに集まって、皆で笑って純粋にただ楽しんでいる人々をみていると、それ以上何を望む必要があるかなと。
ろくに祭りのルーツもわかっていない身としては、きっと準備諸々めんどくさいなぁ、大変だとか色々グチグチ言いながら祭りの準備をし、もしかしたらそれを押し付ける上の世代の人のことも恨めしく思うのかもしれません(笑)。でも、祭り本番はそんなめんどくささをポーンと忘れて、皆との一体感を楽しむのだろうと思います。
儀式でも祭りでも、それらを通してコミュニティーだったり近くにいる人々が、同じ方向を向いてひとつになろうとする機会というのは大事なんだと思います。
世の中のパーソナル化の流れで、その必然性は薄くなっている印象はありますが、実は世の中の便利さによる錯覚なのかもしれません。
ニンム村では、一度同様の祭りがなくなり、数年前の洪水被害をきっかけに祭りが復活したという話を伺いました。私は、精霊の力とかそういうものはあまり信じない方ですが、この災害は、人は個人でバラバラに生活してはいけないよという警告に思えてならないのです。
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4/7、イベント企画の経緯と趣旨!

4/7の第二段トークイベントですが、すごく分かりやすい今回のイベントの趣旨と言いますか、イベントをなぜ企画したのかに至るような説明を、主催者の國府田さんが自身のブログで書いてくださいました。分かりやすい説明をありがとうございました。
 (略)
この企画を思いついたのは、告知の紹介文の通り、"適度"な生活とはどの程度か、考えてみたいと思ったからです。何が適度かといえば、物量やエネルギーや資金といった事でしょうか。
私は東京で暮らしています。大した収入はありませんが、つい物を欲しいと思ってしまいます。大した収入がないので、家賃や生活費、税金の事など常に何となく心配です。
なぜ、物欲があり、そして何となく心配なのか。収入があれば解決するのでしょうか。

過剰さを感じ始めたのは、ここ10年の事と思います。ここではざっくりとごく個人的に事象を挙げてみます。
2000年頃から、東京では"カフェ"ブームがあって、何かDIYである事だったり、自然志向のような流れが始まり、「大きく合理的」にという発展傾向が「小さく人それぞれ」のように変わり始めたと感じています。00年代半ばには、エコバッグなどが流行ったりの"エコブーム"もありました。00年代終盤になると、世界経済の"不安"という事が話題になって、都市ではシェアハウス、田舎への移住という事も起きています。(いろいろ端折ります。)

要因はいろいろとあるのだと思いますが、00年代初め頃からインターネットが普及しはじめ、パソコンを一人一台持ち、個人レベルで印刷物やWEBサイトを作る事が出来て、DIYである事を加速させたし、情報の種類も増えたので、価値観のバリエーションも広がったと思います。

私はたまたま、時を同じくして00年代前半に美大に通ってデザインの事をやっていたので、その辺りの事に興味がありました。どちらかというと「小さく人それぞれ」派です。「個人」がどう仕事をしていくのか、どう生活をしていくのか、世の中としてもがんばり次第で可能になりましたし、どう意図して生活していくかは重要になってくると思いました。大きい会社に入ると、それなりに安定する事は何となく感じていましたが、そこにも意図をもたないと、自分の満足は得られないだろうと感じていました。

私は勉強不足なので、学術的に説明はできませんが、日本の経済成長を支えて来た大きな組織(会社)が、20世紀の考えのまま「物を売る事」を第一義にしていては、単純に考えても、物が過剰になるし、原料は枯渇する、という事になってしまう。当然変えようはあるのでしょうが、自分がそれをやる気にはなれませんでした。

世の中的に「もう何が売れるのかわからない」のような事を見ながら、本質を問われる時代になってきているんだろうなと、感じています。

「小さく人それぞれ」派の私は、都市で生活するのがいいのか、田舎で生活するのがいいのか、しばらく考えていましたが、これについては、都市で活動したいと思いました。やはり、人にとって必要な発展はあっていいと思うのです。これは必然として発展の欲求もある気がします。また、芸術に関わる事が多いですが、これは見る人がいて価値を持つものですし、都市的な活動と思います。(地域的田舎も都市生活化しているという話もありますが。)

ただ、その発展の裏にはリスクもあって、リスクまで考えて行動できるか。これは誠意みたいなものと思います。

経済構造の話と、資源の話と都市・田舎の話が混在していますが、関連はあると思っています。そして昨年、ラダックに旅行し、日本でもなかなか遭遇できない、「生きる事」が第一義にある文化に触れる事ができました。

ラダックで生活する事の満足感と、東京で生活する事の満足感。これは異なるものです。しかし、どちらも同じ人間が得るものですし、生きていくために、食事をして、雨風寒さをしのぐ事は同じようにしているのです。この違い間を、一市民なりに考えてみたいと思いました。私は特に専門家ではありません。一緒に考えて頂けたら幸いです。

無事に3.27のトークイベント終了~。

報告が遅くなりましたが・・・、おかげさまで3/27の第一弾トークイベントが終了しました!たくさんの方にご参加いただきまして、自分で言うのは気が引けますが・・・、無事に成功&盛況だったという手応えを感じております。お忙しい中ご参加いただきまして本当にありがとうございました。また、当日の参加こそ難しくても告知にご協力いただいたり、陰ながら応援してくださった方々にも感謝です。

今回、自分がラダックで見ていることを伝えるにあたり、その内容を厳選に厳選を重ねて絞り込んだ結果、やはりその中心には“農業”をとりまく“暮らし”というものがありました。正直、マニアックな(?)農作業の流れやその具体的な作業風景など、ラダックに行ったことのある人でもない人でも、ちょっとディープな内容であったかもしれませんが、ガイドブックには載っていない、しかしラダックを知るにあたりラダック全般の暮らしが理解できる内容で楽しめた!と言ってくださる人もいました。それを聞いて一安心しました。

更に、ラダックの正月であるロサルにおける儀式の流れやその意味など、私たちが実際にストックの実家で経験しているものを分かる範囲で説明したり、他村の年中行事であるアポアピやメメと言われるお祭りのような儀式なども紹介させていただきました。
実際にこの年末年始、このお祭りを見にラダックに旅をされた方(お客様)にもご参加いただき、感想も語っていただきました。また、東京近郊にお住まいではないので来場こそ無理だったもう一人のお客様にも、感想を別途寄せていただいたので少し読みあげさせいただきました。そういった感想をあらためて伺い、なるほど~!とこちらの方が思わされたりして大変勉強になりました。

今回、この会場でこれらの話を聞いてくださった方は、ある人は今年ラダックに行こうと思っていますという人であったり、具体的に行く予定はないけれどラダックに興味があったという方や、人のつながりで縁あってこられた方などいろいろでしたが、ラダックでの暮らしや珍しい行事、そして伝統というものに触れ、皆さんそれぞれに何かを感じ取っていただいたことと思います。もっと時間があれば更に深く意見交換などしたかったのですが、なかなかそこまでの時間が取れずすみませんでした。また今後の課題としていきたいです。

当日の写真など含め、また報告しま~す。

4/2月曜日、パクチーハウス行きます。

いよいよパクチーハウスでの写真展、4/4までですので終わりが近づいてきました!
そんな4/2の月曜日、パクチーハウスにいます。先日は写真展に協力してくださった旅人の方々と、立ち飲みスペースで楽しませていただきました。今日はゆっくり座りながら珍しいパクチー料理を楽しんで、ラダックの写真を見てみようと思います。もしご都合よろしければお寄りくださいね。