2011年12月30日金曜日

年末年始のお仕事~

年末年始にラダックを訪れてくださるお客様に同行して、チュショットやへミスシュクパチャンでの「アポアピ」というお祭りのをご案内したり、真冬のルンバク村に行ってきます!年末年始のご挨拶が遅くなってしまうかもしれませんが、落ち着き次第またブログにアップします!また、もちろん見てきたものも報告しますね。お楽しみに~!
でも、カメラが壊れるというハプニングがおきてかなりショックなのですが・・・。なんで、こんな時に~。

2011年12月29日木曜日

12/20、ガルダン・ナムチョット!


今年もこの行事!ジ・ツォンカパの誕生を祝うために自宅やコミュニティーごとに灯明でお祝いします。この日はどこへ行ってもとっても美しい光に包まれます。


ワンボ実家での灯明!
家の窓の外はじめ家の各部屋などに置かれます。

これがそのランプです。
現在では精製した大豆油が一番良いとされているそうです。

「ブローブロー」などと言って灯明します。

灯明といっしょに子どもたちは花火でお祝い!

手にもてる花火ではしゃぐかりん!

カルギリ周辺で起きた事件、その後

LBA(ラダック仏教協会)の幹部である友人に、事件のその後について聞き取りができました。

講義集会の開かれ、一週間以内に逮捕しないと行動に出る、といった声明を発表してからすぐ、投石をしたイスラム教徒の6,7人が逮捕されたそうです。怪我をした仏教徒の女性の容態はシリアスではないとのこと。

事件当日、仏教徒は自分たちの土地であるところでロサルに関するお祈りなどをしていたところ、マータムをしていたイスラム教徒たちが投石をしてきたので、警察を呼んだところ、カシミール人の警察官が止めに入ったらしいのですが、そこでイスラム教徒たちは警察にも攻撃をしたとのことで、現在、裁判沙汰になっているとのこと。警察への攻撃は事をややこしくさせてしまったとのこと。

事件としてはある程度の解決をみせたのですが、先日もレーで行われたロサルのイベントや、その前日に行われた「ガルメ」と言われる灯明などの儀式では、伝統的にバザールのスンニ派モスクの前の場所で行われるので、水面下では仕返しとばかりにこのままモスクに火をつけてしまいそうな、酔っ払っている??若い仏教徒たちを止めたりするLBA、警戒する警察、火をつけられやしないか警戒するイスラム教徒たち、などなど政府関係者たちも含め、実は何も事を起こさないために相当緊張と警戒をしていたそうです。LBAの組織力は相当強く、また、ある意味では警察からも仏教徒の行動を見張ったりコントロールするよう連絡が入ったりするようです。

今回、事が起こらずにどの宗教、政府関係者からも安堵のため息がもれたとのこと。
また、LBAには政府関係から事が起こらなかったことで感謝の電話も入ったそうな。
何もなくロサルをしているつもりでしたが、実は、いろいろあったようでした。

1ヶ月ぶりにladakh now!を更新しました(汗)

気がつけば、11/24から未更新できたこのコーナー。やっと更新したので、思い切って投稿でも載せます。同じ情報がいつものブログ右側の下にあります。公式ではありませんが、ストックでは深夜-15度に達しています。
 
以下、LADAKH NOW のコーナーより
 
★久々更新でご失礼します!!
 
12/29  レー 、ストック
 
気温>深夜、朝方は-15度(ストック、にゃむしゃんの館にて)
 
※公式ではありません。デジタル温度計をただ外に置いての観測です。

・天候

12月上旬、それまで暖冬ぎみだった気候が急に冷え込んできました。曇りがちな日も多くなり、とうとう雪が降るかも、と思ったりさせられるこtが度々あるのですが、今でも雪は全く降らずに12月も終わろうとしています。時にはありがたい真っ青な空の下、日向ぼっこできると、気持ちが良いです。このように日中日差しがあれば体感として暖かですが、曇りの日、または日陰に入ったりするとぐっと冷えます。日がかげる4時くらいからはぐっと冷えます。
 
雪が降らない限り天気は安定していますが、いつドカンと降るかと待ち構えています。このまま1月に突入するかもしれません。
かなり冷えるので冬物のジャケット、ニット帽、厚手の靴下、手袋などのは必須。冷え性の私はスパッツ2枚重ねのシーズンに入りました。ネットカフェでのタイピングも手がかじかみます。

・交通 

マナリー~レーの陸路:
9月中旬に公式にバスが終了とのこと。タクシーなどの車は、雪さえ降らなければまだ通れる状態のこの陸路を自身でリスクを背負うことを前提に、通行することはとがめられない状態でした。
 
スリナガル~レーの陸路:
例年よりもかなり長く11月下旬まで通行できていたのですが、12月1日で公式には閉鎖となりました。が、やはり雪さえ降らなければ通れるとされているのですが、道を整備する仕事をしている労働者を撤退させているので、車の故障や道に障害がでても助けは得られない状態。そのリスクを背負ってスリナガルから12月中旬でもカシミール人などのトラックが物資を運んできていましたが、さすがにそろそろ難しいだろうとの声が多いです。しかし、今年はこのおかげで生野菜が12月下旬まであり、ロサルでのご馳走を作るのに生野菜があるという例年にない状態でした。しかも、今年のロサル12月下旬と遅いにもかかわらず。
 
2012年の1月に中国との和平協定が終わるとのことで、国境での緊張があり、国境警備や中国の侵入に備えて道を整備したり、軍のキャンプを拡張したり、道を閉鎖したりしないようにするという動きがあるようですが、中国はすでに3,4車線の道路を国境付近まで作ってあるとの情報も。インド側は閉鎖させないための努力をしているということを考えると、国境警備上は出遅れているようにも思えますがどうなのでしょうか。
 
どちらにしても、陸路が単純に開いていると言っても、公式に閉鎖となった場合は、突然の雪などのリスクを背負っての通行となるので、旅行者の方にはおすすめできないというのが正直なところです。

・電気

レーでは冬時間の通常18時~23時まで。ロサルの行事にあわせてエクストラタイムまりましたが、それが終わってからは通常の時間のみ。12/31は11時以降も送電されるのか見ものです。

・野菜市場

ナスやインゲンなどのインドからの野菜はまだ12月下旬でもありましたが、そろそろ陸路での運搬は終わって終了するはずとのこと。それでも例年11月には姿を消した野菜があるのは相当珍しいこと。もしこれ以降野菜が届いてもそろそろ凍った野菜になると思われます。

・水

飲料水は支流の小川(水路)の水が11月に途絶えてからは井戸水に頼るか、本流の川の水となっています。町ではいつものように給水車での供給もあり。ハンドポンプで汲む場所もあり。

・その他

国内線は土日の運行がない状態。雪が降って天候が悪化するとキャンセルなども出てくるはずですが、いまだ雪の気配はありません。
 

2011年12月25日日曜日

今日はレーのメインバザールでロサルイベント!

今日は、レーの街でLBA(ラダック仏教協会)ユース主催のイベントがメインバザールで行われています!LBA幹部になった友人から電話があってイベントやるから来たら~、ということだったし、ゴンパソマへのお参りとインターネットにありつこうと、数日振りにレーに。

でも、よりによってあのスンニ・モスクの前のコーナーで、モスクの玉ねぎドームを背景にハッピーロサル!という横断幕を張って、あんなに仏教徒が盛り上がる姿はちょっと微妙な感じがしたのは私だけででしょうか。ポロ・グラウンドでは駄目なのかなあ、なんて。でも伝統的にいつもここでやっているそうです。そもそもここは王国時代の王様の土地、特に王家の「畑」であったというこの当たり周辺。今はバザールになってしまっていますが、かつてはやれゴンパとかモスクとかそういうことではなかったらしいです。

女性の姿が少なく、やけに男性ばかりなんですが、みんな普段はあまり着ない伝統衣装のゴンチェスを着ているのが素敵です。いつも着ればいいのに~、なんて思ってしまいます。暖かいので一石二鳥。なんていう私は、寝坊して時間がなくバタバタで、自分こそゴンチェスを着てきませんでした~(汗)

知人友人がいれば、会う人会う人に、「ロサル ア (ラ) タシデレック!」(ロサルおめでとう)を言ってお祝いしています。

ゴンパソマでは、お参りに来る人ですごいことになっています。本堂周りの庭はそうではありませんが、本堂の中に入るのがあまりに難しそうなので、さっきはあきらめて外をスコラしてきました。もう一度挑戦しに行って見ます!

あらためて、日本より一足先に新年のお祝いです。
ロサル ア タシデレック !

「ロサル ア タシデレッ!」ラダックのお正月です。

12/25、今年は偶然にもクリスマスの日がラダックのお正月「ロサル」となりました!
・・・どうでもいことなのですが、実は自分の誕生日もこの日で重なりましたっ。個人的にはちょっと面白い年です。

さて、私の住むここストックでは12/20の「ガルダン・ナムチョット」というお祝いの日からはじまって、25日のロサルの日を迎える以前から、ロサルに関連する行事が日々なにかしら行われているという状態です。

去年もロサルをストックで経験しているのですが、レーの街に部屋を間借りして住んでいた私たち。ほぼ要の行事は見届けているつもりでしたが、いやいや甘かった。まだまだいろいろありました!更にそれぞれの意味なども可能な限り詳細に聞き取りしました。

ロサルは伝統的なさまざまなお祈りや厄払いなどを、各家ごとに家長がしっかりと執り行うのです。場所によっては村全体のお祭り行事みたいになるところもあるのですが、どちらにしても、古い年の悪いもの全てをからめ取って捨てるといった厄払い的なこと。また、日常で使っている身近な物、例えば台所用品から家畜など、さらには家族や親類縁者すべてに感謝するといった意味があります。

ネット事情にはよりますが、じっくりとロサルをリポートしますのでお楽しみに!

とはいえ、余談ですが真冬に突入してからレーの街に行くのがとっても億劫になりました・・・。まだ雪こそ降らないのですが曇りがちな日が多い今日この頃。そうなると太陽の日差しにあやかることもなく、とっても寒いのです・・・。バザールで暖を取れる場所は行きつけの食堂やネットカフェなど、あることはあるのですが、そうそう足りたものではありません。また、バスに乗るのも億劫なんです。朝夕一時間もずっと隙間風の入るバスに座っていると、足元から凍りつくかのようです・・・(汗)暖冬気味だった今年の冬ですが、すっかり冷え込んでいます。
ネットカフェに行けないという事は、ブログ更新の頻度も落ちてしまうし、メール返信すらも遅れがちになってしまうので心苦しいのですが、どうかこの事情を察していただき、ご容赦ねがいます・・・!

2011年12月13日火曜日

毎日新聞に掲載!古いラダックと栃木の縁


今年一番の大仕事だった初のストック・カングリ登山のアレンジ。
ついに、その一端がお客様によって記事になりました!

東京出身の吉村さんは現在、毎日新聞の栃木支社にて新聞記者をされています。以前から、今年自らが見て感じてきたラダックでのこと、またストック・カングリ登山のことを記事にしたいと言われていましたが、ついに栃木版で連載が設けられリリースされました。


まず、注目すべきは1974年の夏、外国人では世界初、ラダックに足を踏み入れた、宇都宮市在住の登山家、空昌昭(よしあき)さん(75)と沖さんら7人の日本人の調査隊。

そして今年、栃木の登山家、沖允人(まさと)さん(76)=足利市=率いる登山隊がラダックの未踏峰・マリ峰(6586メートル)の登頂に世界で初めて成功したこと。

そして、栃木在住の吉村周平さんも、今年の夏ラダックを訪れてストック・カングリ登山に挑戦し、見事に登頂成功した。

この栃木に関わる三人の方のラダックとの縁。
そして、1974年から比べ本当に変化してしたラダック。現在、自らの場所であるラダックに住みながらその変化と向き合うワンボ。
偶然にもラダックが外国人に入域を許可された1974年に生まれた日本人の私。何かこれらの縁にやさしく包まれるような感覚を覚えます。

あらためまして、吉村さん、こんな素敵な記事をありがとうございます。



秘境を越えて:栃木~インド・ラダック/上 
人の温かさ、魅力だった /栃木

秘境を越えて:栃木~インド・ラダック/中
伝統文化の破壊危惧も /栃木

  http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20111209ddlk09040145000c.html


秘境を越えて:栃木~インド・ラダック/下 
6000メートル超の未踏峰群 /栃木


かりん「お月様コワレチャッタ~!」皆既月食

ネット環境がなかなか整わないストック。
そして新聞など当然配達されないストック。
テレビのニュースは見れるけど、時々衛星の電波が乱れるストック。

暗くなりかけた頃、ものすごい月光を放っていた月をバックにかりん

12/10の皆既月食があったことを、事前にニュースで私たちは知る由もなかった。
しかし、この日の夕方、妙に明るい月が、まだ完全には暗くなる前からものすごい光を放っていた。それを見て私たちは大騒ぎ。何かと写真におさめる私を知ってか、かりんが「写真とって~」とせがんだ。その台詞に大笑いしながら月をバックに写真を撮影。写真とってとせがまれたのは初めてのことで驚いてもいた。

そもそも、この月のすごさから何かが違っていたのだけは察知していました。

そして、この日はコミュニティーの「マネ・ツァクツェス」の日。
みんな集まって一緒にお数珠のマネやら、マネ車を回して数えてそれを集計するという行事の二日目でした。今日は、とってもいい日だから、お祈りをすればすごい力になる。そんなことを言いながら義母が迎えに来てワンボと一緒に行ってしまいました。

この日、朝からよく分からないけどイライラしていることを認識していた私は、日中もマネに出かけて行ったかりんとワンボを見送ってから、一人でトレッキングルートのほうに歩き出し、別に一緒にやらなくても意味はある、とばかりに一人で歩きながらターコイズのマネ(数珠)を手にオムマネパドメフン・・・を唱えて1時間ほど歩いて折り返してきた。帰りは45分ほどで戻れた。途中、ずいぶんと村に近いところで30頭はかるくいたブルーシープの群れに遭遇。ラッキー!群れは本流の川に水を飲みに来ていた様だった。

歩いたことでイライラは80%くらいは解消されただろうか。今思えば、何かこの月の動き(皆既月食)に左右されてのことだったのか。決して月経前症候群というような時期でもないのだけど。女性の身体なら在りうるかもしれない。だって、満月には出産さえ誘発されるのだ。

夜、かりんと私は二人で一緒に過ごしながら、皆既月食のことなど知らずにいた。野菜たっぷりのトマトスープを作っていたら、かりんがオシッコしたいと言う。3階の部屋に移っている私たちは一度外に出ないとトイレには行けない。かりんと一緒に手をつないで外に出たら、なんと、月の左下が妙な形でかけているというか、黒くなっている。珍しく真っ黒の雲がかかってしまったのかと思って自分を納得させると、かりんが一言。
「お月様、コワレチャッタ~!」

・・・。とっさに私は、あれは黒い雲がかかってるんだよ。絵本にあったでしょ。雲さんがお月様とお話してるんだよ。あとでまたどいてくれるよ。

今思えば大人の私よりも、子どものかりんの言うことの方が正しかった!彼女は完全にいつもの月とは違うことを察知していたのだ。大人は勝手に何かと都合のいい理由をつけてしまう。

ご飯ができてやっと食べ始めた。ここ数日で12月らしい寒さになってきたので、こんな野菜スープは温まってありがたい。かりんがものすごい勢いでいっぱい食べた。よほどおいしかったと見えて、母としても満足。

食後間もなく、またオシッコしたいというかりん。「なんで、おしっこいっぱい出るのかなぁ??」と言う。最近、何かとこの「なんで??」が増えた。しょうがないので、いつも作って飲んでいる野草茶(日本殻持ってきた特別のお茶!)が利尿作用が高いので、野草茶飲んでるからだよ。と言って納得させている。
一緒に外に出ると、そこにはさっきとはまた違った、今度は綺麗な「三日月」がもっと高い位置に見えた。
今日の月は何か変じゃない?というか、多分、ワンボがいたら、もう少し何かこれをちゃんと理解していたかもしれない。でも、こういう時に頭の回らない私は、はじめは満月で、そして壊れたように欠けた月になり、そして今は綺麗な三日月。これをもっても何も察しないのである・・・。今考えると恥ずかしい。
のん気に、「今度は三日月だね~!」だとも言い放っていた。母は何も分かってはいない。どう考えてもおかしいだろう・・・。

そして、いよいよ11時の送電終了前。寝る前にもう一回オシッコ~。と言うかりん。すでに子供は皆既月食と共にあるかのように、オシッコと観測をしていた。
すでに満月に戻った月が更に高いところに見えた。相変わらずすごい月光を放っている。

この時点で母は気がつかなければならなかった。欠けた月がまた満月に戻るってことが通常あるわけがない。イライラが起こるほど何かの作用を身体は感じているのに、理論的にこの現象を解明できていないのだ。困ったものである・・・。

ワンボがマネを終えて勢いよく帰ってきた。そして、開口一番こう言った。
「今日は皆既月食だったんだよ!見た??」

遅すぎる報告であった。
かりんは子どもながらにその現象を察知していたのに、私は目の前で起こっているそれを完全に見逃していたのだ。情けない・・・。
つまり、当然ながら月が全部が隠れた状態を全く見なかったのだ。残念すぎる。

もちろん、ワンボもマネに集中していて見てはいない。
ただ、ラダックではこの現象を科学的に理解していない人がまだ多く、あれは悪魔が月を食べているのだと言って、怖がったり、良くないとしていると言うのだ。
マネの傍ら自分の弟までもがその話に加わって、科学的真相を知らないのを見て、ワンボはいてもたってもいられず、紙に書いて図解で説明してきたと言う。
何だよ、学があるからって・・・、そんな説明してくれるなよ・・・。説明されれば理解できるくらいの頭はある弟は弱った顔で言ったそうだ。憎めないおもしろい弟だ。

それにしても、
「お月様、コワレチャッタ~!」

私はこの娘のことばを決して忘れられないだろう。なぜなら、私よりもちゃんと、この現象を理解していた証拠なのだから。まったく頭が上がらない・・・・。

2011年12月7日水曜日

昨日はレーにて無事に「モハラム」が終了

イスラム教徒と仏教徒の間で起きた事件ですが、その後、私の聞こえてくる情報にはこれといった変化はありません。しかし、そんな最中、バルティ(イスラム、シーア派)によるあの行事が昨日12/6に行われました。が、特にそのことに絡んで何も起きた様子もなく、無事に終わってくれたので安心しています。 あんまり、見た目に怖いものなので、昨年お経験上、今年は特に見に行きませんでした。前日に、メインバザールに設置された救急処置所の幕を見て、記憶が蘇ったので、明日はレーには来ないと決断を下し、レーを後にしました。どの道、全てのオフィスやお店は閉まってしまうので。

正直怖かったモハラム 昨年2010年の記録
http://neo-ladakh.blogspot.com/2010/12/blog-post_18.html

2011年12月2日金曜日

カルギル周辺で起きた事件について

昨日1130は、またレーのバザールが全部閉まってしまいました。
1128にカルギル周辺でイスラム教徒と仏教徒の間で事件が起きたことがその理由でした。カルギル周辺、具体的にはブートカルブで起きたという情報も入っていますが、
この地域では、慣行的にラダックのお正月であるロサルがレー地区の日程よりも一ヶ月くらい早く、今年は11月の終わりに祝われていたのだそうです。そして同じ頃、イスラム教徒(具体的にはバルティと言われるシーア派)のモハラムという行事があり、自ら身体を痛めつけて血を流したりするあの行事が行われていたとのことです。どういうことで争いが始まったのかは具体的には情報がないのですが、ロサルを祝っていた仏教徒に対してバルティが投石をして、数人の仏教徒が怪我をしたとのことでした。怪我の状態がシリアスであるという情報もあります。

これを受けて、30日はゴンパ・ソマで集会があり、多くの人が参加しました。LBA(ラダック仏教協会)は、一週間以内に警察なりの動きがないと今のこの状況では仏教徒とイスラム教徒の関係が悪化するだろうという発言があったとのことです。
この日、ピースマーチとして、ゴンパ・ソマからポロ・グラウンドまで歩き、「野蛮な行為はまかり通らない!」といったスローガンが叫ばれたとのことです。

ここラダックにいる者として、今まで自分がいる限りでは実際にこのような宗教的緊張は正直ありませんでした。水面下ではいろいろ事情が複雑であることは認識していましたが、こういった形で事件が起きたのは初めてのことです。ちょっと心配でもあります。30日の夕方に車で閉まりきったバザールを通りましたが、2030mおきくらいに警察が数人ずつ立って警戒していました。だべっている警察官からものすごい緊張感が漂っている訳ではないですが、一応、暴動などを懸念してのことと思うと、正直、それを見てかえって緊張感が走りました。

宗教的にはいろいろあっても、両者はどうにか共存しているのかなぁ、なんて思っていたのですが、でもやはり色々聞いていると、それでも両者の間には溝がある、と認識させられます。この件で更にその溝という事実、現実を突きつけられたのですが、このことで、何か大きな暴動や問題に発展しないことを心から祈っています。溝は埋められなくても両者が共存している今のこの状況を維持してほしいと。

2011年11月24日木曜日

10月、秋のストック・ラ(4900m)制覇!


ストック・ラは雪さえ振らなければ冬の間もトライできる山です。10月の半ばでしたがこの日は天気も悪くなく、山頂についてから1時間もゆっくりとくつろげました。やっぱり山は本当に気持ちがいいです!


ストック・ラの峠付近、ジグザグしながらひたすら登ります!

見下ろせばこんな道のりを歩いてきたのでした。

やっと見えてきた山頂!あともう少し。

もうあと一歩のところ。

おめでとうございます!!
ストック・ラ、4900mを制覇です。
ガイドのジャヨがちょこっと先回りして握手でお出迎え。

満面の笑みで記念撮影!
きつかったのたおっしゃっていましたが、
その足取りはしっかりしていて驚かされました。

陽気なガイドのジャヨ。ストックの親戚です。

ツォ・モリリ!この湖はラダックの宝石だ。

ターコイズ・ブルー!
ただその一言だけでもいい・・・。
脳みそが一瞬揺れるようブルー。

ツォモリリ湖畔で風になびくタルチョック

写真も撮るけど、脳裏に焼き付けたい。

こんなに透明な水がそこには溜まっているのだ。

カルゾック村の朝の日課。家畜を放牧。
行きかう村人同士が勢いのいい挨拶を交わしながら。

ラダックには有名な湖が3つある。その他小さいものも入れればもっとあるが、ツォ・モリリはその中でも主役級の湖。パンゴン・ツォとどっちがいいかと聞かれると本当に困る。どっちもそれぞれの良さがある。しいて言えば、夏の暖かいときのツォモリリは緑が美しく広がるので、その方が美しいと感じるかも知れない。でも、道中はこっちのほうが長いから大変。くたびれるかもしれないが、それだけの価値のある場所ってことだろう。

2011年11月18日金曜日

年末年始のおすすめを更新しました。

写真やリンクが載せられなかった年末年始のラダックをおすすめした投稿に写真とリンクをアップしたのでよかったらまたのぞいてくださ~い。

かりん、ブロックで遊ぶの巻。

最近は高く積み上げられるようになりました。

ラダックで力仕事をするときに歌うメロディーにのせて、
日本語の即興の歌つくりながらブロックを作るんです。
かなりラダッキーですが日本人でもありますね。

ルンバクで踊りまくり!


11月の4日、トレッキングでよく行っているルンバク村で、親戚の子ども誕生のお祝いがありました~。片道2時間近くのトレッキングをしてから、お食事をいただいて、そして盛装に着替えていざ会場へ!まさか盛装してトレッキングはきついんで、現地で着替えることにしました。

ストックを中心に親戚やらが一台のチャーターバスでジンチェンまで。合計30人くらいはいたでしょうか。そこからみんなで歩いてルンバクまで。ギフトを持ってる人、前日にすでにロバを使って運ばせた人。大変なので平地に比べたら参列者は少なかったかもしれませんが、寒さにこらえながら昼から夜の12時過ぎまで宴は続いたのでした。

ひたすら踊るかお茶を飲むか食べるか。それの繰り返し。よく一滴も酒を飲まずに踊ったなと自分でも驚いちゃいますが、踊っていないと11月のルンバクですから寒くて凍えちゃうんです!下手であろうと恥ずかしいだろうと、もう踊らないといられないんです。

12時でさすがに限界が来て寝床を確保。しかし、宴は2時まで続いたそうです。きっと酒組みが盛り上がったのでしょう。そのままルンバクに一泊して翌朝下山。チャーターバスでストックまで帰り着きました。ルンバク大好きなので寒かったけど楽しかったです。



このギフトの山!
お祝いに参列した人たちが持ってきたギフトの山です。すげえ。

一日中演奏しっぱなしの楽団のみなさま。

寒いから踊ってないと凍えちゃうんです!必死。

今年、生まれて初めて夫が伝統の踊りをしているのを見ました!

2011年11月16日水曜日

今年の年末年始のお休みは、ラダックをおススメします!


●地元の人たちと一緒に新年「ロサル」を祝おう!!

今年のチベット暦はかなりラッキーです。1220日がガルダン・ナムチョットといってジ・ツォンカパの誕生を祝う日に始まり、25日からはラダックの新年「ロサル」です。だいたい12月年末年始にあたることは珍しいので、今年はお休みに微妙にかけられる感じではないでしょうか。めったに見られないラダックのロサルを味わいに来てください。もちろん私たちの住むストックでその全てが見られるようにご案内しますし、その他の地域にも行って地域独特のロサルを味わって見ませんか?

○参考までに昨年の様子○

ガルダン・ナムチョット

ロサル


 
●雪ヒョウを探しに行こう!

冬になると人気なのはあの「雪ヒョウ」を探しに行くショート・トレッキングやホームステイです。ストックやルンバクでも遭遇する可能性があり多くのツーリストが訪れています!ある人はとびきりの望遠レンズを携えて、ある人は自ら山に登って、珍しい雪ヒョウに遭遇するチャンスを探っています。11月にもすでにその姿を見たというツーリストの一行がいました!写真こそ遠めではありましたが、実際に撮ったのを見せてもらいました。初めてその姿をポスターや本以外で見ました。もしかしたらチャンスがあるかもしれません。
11月上旬 ルンバク村の入り口付近で出会ったフランス人ツーリスト。
手前の男性の望遠レンズに注目!武器ではありませ~ん。

山の景色をスケッチしていた男性。
これはいいホリデーですね~。

●伝統の手仕事体験

ラダック伝統、手作りの靴作りや、羊毛つむぎ、編み物や機織などなど、冬になると盛んになる手仕事に触れてみませんか。実際に体験したり作ることもできます!これらの手仕事はのんびりと過ごす冬にこそ地元の人が時間をかけられる仕事ですので、このチャンスをお見逃しなく!

伝統の手作り靴

 

●その他の観光

各地のゴンパへの参拝、見学のほかにも、パンゴン・ツォやツォ・モリリといった美しい湖へのアクセスも可能です。標高が高いので防寒対策やある程度の高地順応日程があるといいですが、真冬でも天候しだいで行けます。


お好きな内容でアレンジさせていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。
ラダックはあなたを待っています!

2011年11月13日日曜日

ティクセ・グストールでチャム(仮面舞踊)

今日はティクセ・グストールの初日でした。かりんも連れて義父らとともに行ったのですが、1時間かもう少し見ていたでしょうか。かりんが怖い怖いと言って大暴れ(笑)
午前の部も終わらぬうちに会場外へと去ることになりました~。

以前、ストック・グルチェシュはほぼ全部見られたし、その映像を普段から携帯にて見ることをせがむかりんですので、チャムは大好きなのですが、今日はなぜか様子が違いました。
そして、観衆にお布施をお願いして歩くラマ僧の方がチャムの衣装を半分着て、お面だけしていなかった状態で私たちのいる方に近づいて来たとたん、かりんの恐怖はピークに達しました~!ワンボに抱っこされながらワンボにしがみつき、さらには隣の私にまでしがみついて、もう正気ではない感じ。周りにも迷惑だしかわいそうだしで、もう見学をやめてゴンパはずれの景色のいいところで休憩せざるをえませんでした。可哀想に、今日はまたどうしたのでしょうか。去年もけっしてゆっくり見れたのではないのですが、今年は怖がるなんて予想外でした~。

またも写真は後日。あしからず。

2011年11月8日火曜日

冬の部屋に引越しました。いえいえ、同じ家の中ですが。

先日、大きなキッチンホールに薪ストーブを設置しましたが、大きすぎて燃料が食うので3階の元仏間だったゲストルームに引越しをしました!
調理用のガス&テーブルを運んだり薪ストーブを移設したり、いろいろやって完了。ストーブをつけたところ、なんとまあ、一回つければしばらく暖かい。これでなくては!
ラダックでは夏のキッチンと冬のキッチンとを分けて使っています。狭い部屋でご飯も作ってはくつろいで、そして寝る。この部屋の場合、水を3階まで運ぶのだけが大変なのですが、それはもう、あの3階のテラス状態の日光を得られることを考えたら頑張るしかないです。季節によって生活の場が変わるって、飽きが来なくてけっこういいかもです。写真はまた後日~。

ちなみに、ゲストルームはまだ2つありますのでご宿泊は可能ですよ~。のんびりと羊毛をつむいでは手仕事をしたり、牛糞を収集したり、ゆっくりと薪ストーブで暖まってみませんか~。お待ちしていま~す。

2011年10月25日火曜日

チュマタンで足湯!

10/17 秋も深まるラダック、チャンタン地方。
ツォ・モリリという美しい湖へ行く途中、天然温泉なるものがあります。そこはチュマタンと言います。足を洗うだけでもこの温泉にあやかりたかった私。暖かいお湯で心地よく足湯して心と身体を癒しました。はぁ~、また行きたい。そして早くうちにもお風呂を作りたい・・・(笑)

インダス川沿いで湧いてます!まさにラダックの温泉です。

まともにお風呂のない生活・・・。
足湯だけでも極楽です!

ワンボ、足をきれいにしたら後光がさしてますよ~!

このうたせは熱かった!川と混じったくらいがちょうどいいです。

寒っ!薪ストーブはじめました。



暖か~い、と言いたいのですが・・・。
正直、部屋が広くてちょっとしか効果がありません・・・泣。
やっぱり12月くらいまで頑張ってこの広い部屋で過ごそうと思っていたのを変更して、早々に小さな部屋に移らなければ風邪ひいちゃうかも~。

夜にちょこっと手を洗いに外に出て見たら、もうバケツの水が凍ってた(苦笑)。もう夜のうちに0度に達しちゃうんだ~。寒っ~。

「にゃむしゃんの館」へ来てくださったお客様リンク


今の時代、いろんな方がネット上で情報を配信されていますが、今日はまずこのお二方をご紹介させてくださいね。


●あづま川さん

「彼の地への旅 ~BLOG 彼の地への道すがら~」
蒼穹のラダックへ 2011 - ストックでホームステイ -
http://www.kanochi.net/blog/archives/2011/10/16220527.php

「にゃむしゃん」での滞在についてとっても素敵に書いてくださいました。生で見て感じた現在のラダックについて考察されていて、うなずきながら読ませていただきました。ありがとうございます!


●和蔵一起さん
「ラダックから」
ストクの農村生活
http://ladakh.a-daichi.com/201109162216.html
ストクの朝
http://ladakh.a-daichi.com/201109171830.html

「にゃむしゃん」をはじめ、ラダックやインドの旅について本当に細かく更新されているのに驚かされます!どうしたらそんなにマメにできるのでしょう。すごいの一言。本当にお疲れ様です。

2011年10月24日月曜日

秋の収穫!じゃがいもほり


春先、5月9日にじゃがいもの種芋を植えました!
写真は義母と叔母
秋、10月8日に芋掘り!
ゾを使ってじゃがいもの埋まっている畑を掘り起こします。
みるみる出てくるので楽しくそれを拾います。


子どもたちも喜んで、よってたかって芋拾い!

大小さまざまなじゃがいもをたくさん収穫しました!

5月の初旬に植えたじゃがいもを今月108日に収穫しました!

じゃがいもは前年収穫した小ぶりなじゃがいも2,3個そのまま土の中に埋めるというやり方で5月に植えて、その後は定期的に水を入れるという育て方で10月まで育てました。
収穫はゾを使って畑を耕す要領で掘り起こすようにします。掘り起こすことで根からも切り離されたじゃがいもがごろごろと表面に出てくるのでそれを数人で拾うというやり方です。畑によって大きなのがたくさん出てくるとオ~と歓声を上げながら拾ったり、逆に小さかったり少ないと、こんなもんか、とばかりにがっかり拾ったりと、単純作業ではありますが喜んだり落胆したりしながらやっていました。

とはいえ、これは新じゃがですのでほくほくでおいしいのです!7,8月はカブがよく採れたのでカブばっかり食べていましたが、これからはじゃがいもばっかりの日々です。いろいろレシピを工夫してみます。

2011年10月17日月曜日

いよいよバケツの水が凍った~!

「季節のうつろい」に関するトピックが続きますが、日々そんな変化を目の当たりにしているので、ついつい報告したくなります!お許しを~。

思わずその氷を持って記念撮影ですっ。

先日10月10日、朝起きて顔を洗おうとしたら、バケツの水の表面が凍っているではありませんか~。ええ、もう凍っちゃうの?水が凍るということは気温が0度に達したということ。ろくに温度計もない状況なのでこれはいい温度計代わりとなりました。

昼間、日が当たっていると暖かいし、時には日差しが強すぎるくらいなのですが、日が沈んでしまうととたんに寒くなります。一日の中で寒暖の差が激しいという感じですね。夕方4時以降に外にいる場合、家の周辺で何か作業していても、もう一枚着込んだりして急な冷え込みに用心していますよ~。

2011年10月16日日曜日

冬支度!糞をこねこね&糞収集


うちの古民家にいる馬たちが日々落としてくれるウンチ君たちを集めて、水を足してどろどろさせたものを適度な大きさに形成して干すという作業をしています。
これは冬を乗り切るための大変貴重な燃料のためです。9月も忙しくしていたので正直、燃料となる糞収集は出遅れてしまいました。これでは冬は乗り切れない!周囲からは夏も終わらないうちから収集しなさいと言われていたし、自分でもそのつもりでいたのですが、なかなか進まなかったのが現実。いくらかお金を出せば乾燥した糞を売ってくれるという声も聞こえてくるのですが、こういうことはお金で解決してはいけないと何となく思うのです。確かに収集という労力に対して対価を洗う必要はあるかもしれませんが、いや、そういうことではなくてやぱりここで暮らしていく限り、自分でやり遂げないといけないと思うのです!

確かに冬支度は出遅れはしましたが、日々できるだけ周辺で収集しているし、数日後には山に入って収集もする予定です。叔父の馬をかりて運ばせることもできるでしょう。昨年まるで準備がなかったので自ら収集もせずに全て譲って貰ったのですが、今年は二年目の意地。まだ実際にストーブを使うほど寒くはないので、ラストスパートで頑張りま~す!

この秋、ついに初雪観測です!

108 ついに、少し雲が覆っていた朝、小雪がチラつきました!この秋冬で初の雪がふったので大興奮!もう本当に秋というか早くも冬の訪れを感じさせられました。でもこの日は「お天気雪」とでも言いましょうか。青い空も見え隠れする中で少しだけ降りました。

でもその翌日、109はついにまとまった雪が降りました!たいてい10月の初旬には少しであっても雪が降るラダックのレー地区ですが、今年もその通りになりましたね。まぁ、大雪ではなかったので急に激しい冷え込みに襲われたりはしなかったので、体調などは崩さずにすみました。とはいえ、10月に入ってからは更に朝晩しっかり冷え込みますので、スパッツを重ね着したり、ニット帽をかぶったりという感じです。でも、ストックに比べるとレーはまだもう少し穏やかとも言えます。紅葉もレーよりストックの方がうんと進んでいます。

ラダックはすっかり秋めいています。




秋真っ盛りのラダック、特にストックは9月から徐々に紅葉が始まって、黄色い葉っぱが青~い空に映えて、とても美しい時期を迎えてます。

2011年10月15日土曜日

久しぶりにレーに来ました

10月に入って冬支度として、燃料になる家畜の糞収集やら、年に一度のお祈りの行事(スカンソール)やコミュニティーの行事など、なんだか日々のことに追われたり、来客があったりしていたら、すっかりレーに来るのが久しぶりになってしまいました。ストックという村だけでもぜんぜん生きていられているのはいいことなんですが、完全なる田舎者っぽい感じです。

街にはまだ少々のツーリストがいます。でも、かなりの店が閉まってきています。今日ランチで入ったラマユル・レストラン(フォート・ロード)も店員さん曰く今月20日で閉店とのこと。また、メインバザールのヒマラヤン・カフェなんて、数日レーに行かないでいたら既に閉店していました。トイレがあるのでよく来ていたのですが、またレーの街でトイレが不便になるシーズンが到来したなと実感してます(苦笑)。

今日、ストックに帰ってネットが動けばまたアップしたいネタはたくさんあるのですが様子見です。
また、お客様に同行してルンバクへのトレッキングなどに行く予定もあるので、そんなことも報告しますね。

2011年10月14日金曜日

今日この頃、ストックはネット環境悪し・・・。

時間というものは確実に流れているもので、ここのところ何だかんだとネットがつながらないでたら、すっかりブログの更新もできないまま数日が経ってしまいました。
micromax(マイクロマックス)というインドの会社のインターネットモデム(インド国営BSNL社のシムカードを中に入れるタイプ)を購入して使い始めたのですが、山の天気のように回線がつながったり切れたりで不安定な上、ほとんどつながらないこともあります。aircel(エアセル)の携帯電話をモデムにしていたよりは数倍早い回線なのですが、こんなに波があるんでは使い物になるのかならないのか分かりません(泣)。

正直なところ、9月からこちらでは盛りだくさんの日々でして、さまざまなトピックをリストアップしているのに、まるでアップできていないのでジレッタイ日々です。まあ、今にはじまった事ではないのですが・・・。ここラダック、ストックで生きていくには、これくらいのことでメゲテはいられません!ブログの更新を楽しみにしてくださっている方のご理解を求めつつ、よろしくお付き合い頂ければ幸いです。

さて、10月の予約カレンダーが真っ白ですと以前書きましたが、ありがたいことに秋のラダックを訪れてくださる方々がいまして、今月に入って3人の方がにゃむしゃんの館に泊まりにきてくださいました。どうぞ、引き続き初冬と真冬にかけましてもラダックを訪れてくださいね。お待ちしています!

2011年10月3日月曜日

夏のシーズン、ひと段落です。思えば・・・。

今年は春からうちの古民家の修理という大変な作業からはじまって、土木工事という肉体労働の日々から、徐々にいろいろと作り上げてホームステイを迎えられるにまで至り、そしてトラベル・エージェントとしても仕事をはじめて多くのアレンジをさせていただき、あっという間の春から夏を終えたような気がします。初夏、お盆、シルバー・ウィークという山場を越えて、9/30まであったもろもろのご予約がすっかり終了しました。そして今現在10/1から予約カレンダーは真っ白(苦笑)。いわゆる夏のシーズンというものは終わったのだなあと実感しています。

街もツーリストが減って、ゆえに車も減って、排気ガスも少なく、穏やかないつものレーに戻りました。こうして少しずつ、寒くなりつつあるラダックですが、まだ観光各所への移動もぜんぜん可能ですし、ちょっと朝晩の寒ささえ乗り超えられれば、むしろ穏やかな本当のラダックの姿に触れられるシーズンとなっています。夏の美しさとは違ったラダックの秋、初冬や真冬にむけての魅力を味わいにきてくださいね。


さて、夏のシーズンを終えて思えば・・・。
生活という意味ではなく、仕事として初めての夏のシーズンを終えて見て、春先には住める状態ですらなかった古民家で、自分たちの新しい生活の場として再スタートをきり、更にはお客様にも来ていただけるようになるなんて想像すらできなかったものでした。今では、自分でも心地よいその古民家での生活は、もちろんお客様にも喜んでいただけるものとなりました。本当に苦労して修理、復活させてよかったです。

正直、修理に入る前はワンボのおじいちゃん、おばあちゃんにチクチクと反対されて、しばらくはずっと小言を聞かされたものでした。実質的にもおじいちゃんの所有であるその古民家を修理することが、一瞬危ぶまれたりもしたのでした。どうやって説得したらいいのか、どうやったら古いものの価値を理解してもらえるのか、私たちの求めるものを理解してもらえるのか、本当に頭を抱えた日々もありました。当初は、修理するんじゃなくて新しい家を作れ作れと言われ続けたりも・・・。比較的理解のあった義母や叔父ですらも新しいの作ったら・・・といい始めたりして。もう無理だ、とさえ思ったものでした。そして、そのことに関する私とワンボの間での喧嘩、喧嘩、喧嘩。

ぶっちゃけ、完全な理解と協力を得られぬまま、私たちはたった二人で、10年以上使っていなかったこの家の大掃除からはじめることになったのです。苦労のさなかにいるとあまりそのことは書けないのですが、このように今や古民家の「市民権」を得たというか、そして私たちの生活の場となったことと、そして仕事にもなっていることが、やっと周囲に対して堂々と誇れるものとなったのです。

こうして、合計28人の方がこの夏のシーズン中に「にゃむしゃん」に泊まりに来てくださり、また観光やトレッキングを手配させていただきました。本当にありがとうございました。今のところ、お客様の9割が日本の方でしたが、英語での宣伝が行き届いていないにも関わらず5人の外国人の方もきてくださいました。さまざまな方とのゆっくり、じっくりとした交流が私たちにとっても楽しく、いろいろなお話をするだけで本当に世界が広がるような素敵な時間でした。まだ、特にお風呂などの設備もしっかりと整っていないのでご不便をおかけしましたが、お客様もできた方ばかりで(笑)、本当にこの不便さに絶えてくださったものでした。むしろ、そういう事をひっくるめて、にゃむしゃんでの滞在を楽しんでくださっている、そんな感じすらありました。これには本当に感謝でした。

一番人気だったとも言える私たちのスペシャル・プログラム「コミュニティー・ツアーinストック」では、多くの方たちにラダックでの暮らしを細部にわたって紹介したり、文化遺産に触れていただきました。多くの方が東北の津波・震災や原発事故以降の日本での生活に、何かヒントをもらったというようなことを言ってくださり、そっくりそのまま日本で実践するわけではなくても、暮らしについて考える機会を共有することができたことが嬉しかったです。これは私たちにとって、ただ生活の糧としての仕事という以上にもっとも大きな収穫と言えます。

そんな訳で、一区切りしていろいろ振り返ってみましたが、まだまだ改善すべきことも多いですし、作っていかなければならないものもいっぱいです。お客様からいただいたアイディアも多数あり、実現にむけてこれからも頑張っていきたいと思います。どうぞ、これからもよろしくお願いします!

2011年10月2日日曜日

(遅) ラダックがNHKで放送!

ご無沙汰しています!こちらは元気でやっております。さてさて、先日のことですが、

「ラダックでの古民家再生のニュースが、10月1日(土)NHK総合テレビの「おはよう日本」にて放送予定です。時間帯は朝の5時台か6時台と早い時間になり、具体的に何時かははっきりしないのそうなのですが、少しでもラダックがテレビで放映されるようですのでよかったらご覧ください。」

というお知らせをしようと思っていたのですが、仕事の関係とネットの通信状況の都合で投稿が間に合いませんでした。ごめんなさい・・・泣。

ちなみにこのトピックのため、本当は私たちの住む古民家も修理したということで取り上げていただき、8月の後半に撮影には来ていただいたのですが、「にゃむしゃんの館」の部分はもろもろの都合でカットになってしまったそうです。また、レーにオープンした「アジア・セントラル・ミュージアム」についてもカットになってしまったとのこと。せっかく撮影はされたので残念ではありますが、実はテレビ取材・撮影の件がボツになったのは私たちにとってもこれで二度目のこと・・・。

決して、自らテレビに映るなんて好んでいることではないのですが、それなりの意味を求めて取り組んでいる今の私たちの暮らしや古民家の復活についてを取り上げてもらうのは悪いことではないし、ましてやインドについてを知っている人は増えていても、まだラダックを知らない人は山ほどいる状況。ここは、いい意味でラダックを知っていただけたらと思い、かなり思い切ってのことだったのですが・・・。

撮影許可が下りなかった一つ目の取材の件(え~と、12の数字の・・・?)では、中国、パキスタンとの国境地帯のここラダック。撮影許可が出るのは非常に難しいということが経験的にも良くわかったし、今回の場合もテレビというのは現場に足を運ぶ製作者の方と局や会社といった側の求めるもの、そしてそれを見る視聴者の方、それらが必ずしも一致するわけではないので、いろいろと一筋縄ではいかないものなのだと分かりました。仕方ないことです。というわけで、テレビという強力なメディアとのお付き合いの仕方、いろいろと考えさせられました。

ちなみに、NHKのこのニュースを見られた方がいらっしゃいましたら、どんな内容だったか教えていただけますでしょうか~。後日DVDを送ってくださるとご担当の方が言ってくださっていますので楽しみにしているのですが、なんかちょっと気になってるいので、先に教えてくださ~い。

2011年9月15日木曜日

スピトゥク・ゴンパの砂曼荼羅(キルコール)!

・・・言葉では表現できないものがあります・・・。
あと少しで完成だそうです。

数人のラマ僧の方たちが集中して取り組んでいらっしゃいました。
邪魔をしないように息をひそめて見学させていただきます。

これらが砂曼荼羅に使われる色とりどりの砂です。

この筒状の道具で色砂を微量ずつ落とし出して描かれます。

まさに筒状の道具を使って描いていらっしゃいます。
この細かい作業に集中して取り組んでいらっしゃる姿に、
なんだか感動して胸が熱くなりました・・・。

この素晴らしい砂曼荼羅(キルコール)を作成中にもお祈りが行われていました。砂曼荼羅を完成させても更にお祈りが続きます。そして最後にこれを壊すのです。全てのものは永遠ではない。苦労して作り上げてもなお、必ず終わりが来る。この上ない説得力です。